シンプルかつ柔軟にトランジェントを操作!Brainworx SPL Transient Designer Plusの使い方を解説!

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進化したトランジェントツール!

楽曲制作において音色のアタックやリリースをコントロールしようと思った時、まず選択肢に挙がるのはコンプレッサーでしょう。
ただし、コンプレッサーは本質的に音を圧縮するためのエフェクトです。

より積極的に音色を直接コントロールするツールとして、トランジェントシェイパーが存在します。

Brainworx SPL Transient Designer Plusは、扱いやすいパラメーターと正確なコントロールを両立したトランジェントシェイパーです。

この記事では特に初心者の方に向けて、SPL Transient Designer Plusの効果的な使い方を紹介していきます。

SPL Transient Designer Plusの購入先

SPL Transient Designer Plusは、通常約34,800円のところ80%オフ!約7,200円!

SPL Transient Designer Plusはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • 特にドラムなどのアタック・リリース成分を自在にコントロールしたい方
  • コンプレッサーで処理しにくいトランジェントを扱いたい方
  • オーディオサンプルなどをより積極的に加工したい方

SPL Transient Designer Plusの使用例

ここからはSPL Transient Designer Plusの使い方を簡単に解説していきます!

基本の使い方

①Attackつまみで音色のアタック成分(トランジェント)をコントロールします。時計回りに回すと強調され、反時計回りに回すと減衰します。

②Sustainつまみで音色のサステイン成分(トーナル)ををコントロールします。時計回りに回すと強調され、反時計回りに回すと減衰します。

③Parallel Mixつまみで、原音と加工した音のバランスを調整します。Wetが100%の時加工した音がそのまま適用されます。
トランジェントを浅く加工した音と、深く加工した後で原音と混ぜた音ではニュアンスが異なる場合もありますので、必要に応じて調整します。

④Output Gainで最終的な出力音量を調整します。

最低限これらが扱えれば、SPL Transient Designer Plusの効果を発揮することが可能です。

詳細な使い方
各部名称
  • ①ツールバー : 各種設定などが集まったツールバー。
    左から順にバイパス、UI拡大率、アンドゥ、リドゥ、設定のメモリー(A~D)、メモリーのコピー、ペースト、設定のリセット
  • ②Attack : 信号のアタック成分を±15dBの範囲で増幅/減衰。
  • ③Sustain : 信号のサステイン成分を±24dBの範囲で増幅/減衰。
  • ④シグナル : 入力信号を感知した時に点灯。
  • ⑤オーバーロード : 内部回路でクリッピングが発生した時に点灯。歪みが発生することがあるため、点灯した場合は原則⑭Output Gainで音量を下げるか、後述する⑦Limitでクリッピングを回避することが推奨。
  • ⑥Link : ステレオトラックにインサートした場合、オンの時LRチャンネルが連動して作動(どちらかのチャンネルでアタックを感知した時に両チャンネルの音量が変化)。オフの時LRチャンネルが個別に処理。
  • ⑦Limit : 内部のソフトクリップリミッターのオンオフを切り替え。オンにすることでクリッピングを回避できる場合があるが、完全なピークリミッターではないため最終的な出力には注意が必要。
  • ⑧ゲインリダクション : ⑦Limitがオンの場合に発生した音の圧縮量を表示。
  • ⑨Parallel Mix : 原音と処理後の音のバランスを調整。Wetが100%の時完全に処理された音で、Mix値を減らすことで原音と混ぜる。
  • ⑩Side Chain Filter : 入力信号のうち一部の周波数だけに反応してトランジェントをコントロールするためのサイドチェインフィルターを設定。⑪SC ONがオンの場合バンドパスフィルターを適用し、約80Hz~5kHzの範囲で設定可能。
  • ⑪サイドチェイン オン : サイドチェイン機能のオンオフを切り替え。
  • ⑫サイドチェイン ソロ : サイドチェインのトリガーとなる対象のサウンド(フィルターが掛かった後)を確認。狙った帯域をトリガーにするために利用可能。
  • ⑬外部サイドチェイン : 外部から入力した信号をトリガーとしてサイドチェインを使用するか否かのオンオフを切り替え。
  • ⑭Output Gain : 最終的な出力音量を調整。

おすすめの使用例

例1 : シンセサイザー(プラック)

↑加工前   ↓加工後

プラックのループ素材ですが、アタック感を丸めるためにAttackつまみを-15dBまで下げました。

より曲に馴染ませる目的などで使えるかもしれません。

例2 : ドラム

↑加工前   ↓加工後

サイドチェインをオンにし、スネアなどの高域成分のみに反応するようにしました。

低域にあるキックの質感をできるだけ変えずに、スネアのアタック感を抑えています。

例3 : アコースティックギター

↑加工前   ↓加工後

よりパーカッシブな要素を強調するために、Attackを強調・Sustainを減衰させました。

クリッピング防止のためLimitスイッチが役立っています。

まとめ

SPL Transient Designer Plusは、音色のアタック感などをより直感的にコントロールできるツールです。

コンプレッサーとは異なるアプローチで、音楽的なサウンドの変化を与えます。

皆さんもぜひSPL Transient Designer Plusを取り入れて、トランジェントを自在に操ってみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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