現代のスタジオに必須なサウンド!最も人気なコンプレッサーをPC上に!
これまで世界では様々なコンプレッサーが生まれてきました。
歴史的には1176、LA-2A、Fairchildなどが開発されあらゆる場面で使用されてきましたが、現代で最も人気のあるコンプレッサーのうちの一つがEL8 Distressorです。
Universal Audio EL8 Distressor Compressorは、そんな超人気機材を完璧にエミュレーションしたプラグインです。
この記事では特に初心者の方に向けて、EL8 Distressorの効果的な使い方を紹介していきます。
EL8 Distressor Compressorの購入先
EL8 Distressor Compressorは9月3日夕方までセール中!
通常約48,000円のところ87%オフ!約6,300円!
EL8 Distressor Compressorはこんな方におすすめ!
こんな方にオススメ!
- 現代的なアナログ感を得たい方
- 様々なシーンで万能に使えるコンプが必要な方
- シンプルに使えるコンプが欲しい方
EL8 Distressor Compressorの使用例
ここからはEL8 Distressor Compressorの使い方を簡単に解説していきます!
基本の使い方
EL8 Distressor Compressorには、著名なアーティストが制作したプリセットが多数収録されています。
対象となる楽器やジャンルごとに分けられたプリセットを選択するだけで、コンプレッサーに詳しくない初心者の方でも多彩なサウンドを取り入れることができます。
手軽な使い方としては、プリセットを選択した後に「Gain Reduction」を見て圧縮量を確認しながら「Input」つまみで入力音量を調節(大きいほど歪みと圧縮量が大きく、小さいほど歪みと圧縮量が小さく)するのがおすすめです。
「Mix」つまみでコンプの掛かった音と原音を混ぜ、「Output」つまみで最終的な出力音量を調整します。
レシオ、アタック、リリースなど他のパラメーターはまずはプリセットからセットで選択するようにして、慣れてきたら少しずつ弄ってみると良いでしょう。
詳細な使い方
各部説明
- ①プリセットブラウザ : 購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットを選択したり、ユーザーが作成したプリセットの登録・呼出が可能。
- ②Gain Reduction : コンプレッション回路によって圧縮された量(dB)を表示。
- ③Distortion Meter : 内部回路によって発生した歪みの量を表示。
トータルの歪みが約1%に達した時”1%THD“が、約3%に達した時”REDLINE“が点灯。
- ④Bypass : プラグインをバイパス。音の圧縮は行われず②Gain Reductionのみ動作し続ける。
- ⑤Ratio : 圧縮の比率(レシオ)を選択。レシオに連動してスレッショルドも変化する。
1:1……コンプレッションせずサチュレーションのみを与える
2:1, 3:1……緩やかなコンプレッション。
4:1, 6:1……中程度のコンプレッション。多くの場合のスタート地点としておすすめ。
10:1……LA-2Aのようなオプト(光学式)コンプを再現するコンプレッション。
20:1, NUKE……極端なリミッティングのためのコンプレッション。NUKEは20:1よりも激しい。
- ⑥Detector : サイドチェインのための処理モードを切替。複数点灯時は同時に適用。
・ハイパス(緑)……サイドチェイン信号にハイパスフィルター(100Hz, 6dB/oct)を適用し、過剰な低域にコンプレッションが反応しにくくなる。
・バンドエンファシス(黄)……サイドチェイン信号の6kHz付近を強調し、中高域にコンプレッションが反応しやすくなる。
・リンク(赤)……LRチャンネルそれぞれのコンプレッションをリンクさせる。
- ⑦Audio : 周波数バランスやサチュレーションに影響を与える回路のオンオフを切替。複数点灯時は同時に適用。
・ハイパス(緑)……ハイパスフィルター(80Hz, 18dB/oct)を適用し、低域を減衰させる。
・ディストーション2(黄)……二次倍音を強調する回路を適用。真空管に似たサウンドを付加。
・ディストーション3(赤)……三次倍音を強調する回路を適用。テープに似たサウンドを付加。
- ⑧Power : プラグインのオンオフを切替。
- ⑨HR : 内部回路のヘッドルームを調節。実質的なスレッショルドを調節してコンプレッションの度合いを変更したり、歪みやすさを調整することが可能。
- ⑩Input : プラグインの入力音量を調整。連動してスレッショルドが変更され、入力音量が大きくなるほど歪みも大きくなる。
- ⑪Attack : アタックタイム(音の圧縮が始まるまでの時間)を調整。0が最速~10が最遅で、50μs~30msの範囲で調整可能。
レシオが2:1~4:1かつAttackが0の時、さらに高速なアタックタイムが可能。
- ⑫Release : リリースタイム(音量が下がってから音が圧縮されなくなるまでの時間)を調整。0が最速~10が最遅で、50ms~3.5sの範囲で調整可能。
レシオが10:1(“Opto”モード)の時、最大20sまでリリースタイムが延長。
- ⑬Output : 最終的な出力音量を調整。
- ⑭Mix : Distressorを通したウェットなサウンド(Comp)とドライな原音を混ぜるバランスを調整。
おすすめの使用例
例1 : ドラム(プリセット”Drum Bus”を微調整)
↑加工前 加工後↓
大きくリダクションさせることで、細かい音やスネアのリリース部分が強調されて前に出たサウンドになっています。
ここではコンプレッションされた音を100%で使用していますが、Mixつまみで原音と混ぜても効果的に使えるでしょう。
例2 : ボーカル(プリセット”Stronger Vocal Compressor”を微調整)
↑加工前 加工後↓
レシオを控えめかつ深めのコンプレッションを与え、原音と混ぜることで自然なサウンドを演出しています。
音を圧縮するというよりは、自然な歪みを得る目的の方が大きいでしょう。
まとめ
Universal Audio EL8 Distressor Compressorは、全世界で使用されるコンプレッサーのエミュレーションプラグインです。
現代的でありながらもしっかりとアナログを感じるサウンドは、この機種ならではの強みです。
皆さんもぜひEL8 Distressor Compressorを手に入れて、手軽に万能なコンプを使用してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。