歴史的なベースシンセをお手軽に再現!Audio Blast AcidBox V2の使い方を解説!

Audio Blast
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伝説のAcidサウンド!”あの”音色を手軽に再現!

皆さんはTB-303というシンセサイザーをご存じでしょうか。

大本は日本の電子楽器メーカーであるRoland社が1980年代に発売したシンセで、そのパラメーターを極端に設定した際のアグレッシブなサウンドが人気になりました。

Acid Houseと呼ばれるジャンルを始めとしたハウス、テクノなどのダンスミュージック、及び様々な電子音楽にそのサウンドは取り入れられ、文化として現在まで受け継がれています。

Audio Blast AcidBox V2があれば、そんなAcidサウンドを簡単に楽曲に取り入れることができます。

この記事では特に初心者の方に向けて、AcidBoxの効果的な使い方を紹介していきます。

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AcidBox V2はこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • 303系のAcidサウンドを取り入れたい方
  • 歴史のあるシンセサウンドが欲しい方
  • Techno、Tranceなどの音楽ジャンルに興味がある方

AcidBox V2の使用例

ここからはAcidBox V2の使い方を簡単に解説していきます!

基本の使い方

AcidBoxには4つの同期モードがあり、①部分から選択できます。

HOST SYNC : DAW側のBPM、再生位置に同期してシーケンスを再生。
INTERNAL : DAWと同期せず、内部で設定したBPM・再生タイミングに従ってシーケンスを再生。
MIDI IN : 内部のシーケンサーを使用せず、DAWからのMIDI入力に従って再生。
ARP : 入力したMIDI信号に追従したアルペジエイターとしてシーケンスを再生。

楽曲に取り入れる場合はHOST SYNCモードでシーケンスを設定するか、MIDI INモードでMIDIを入力するのがおすすめです。

②の各モジュレーションを操作することで、音色に変化を付けることができます。

好みの音を作ったり、DAW側のオートメーションで時間経過と共に動かすことによってAcidサウンド特有のうねりを演出することができます。

③のシーケンスで再生するフレーズを作成します。

音符の長さ・休符や音程、アクセント、微小なピッチ・タイミングなど詳細に設定することができます。

AcidBoxには購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットが搭載されており、音色とシーケンスフレーズを④のプリセットブラウザから選択することが可能です。

好みの音色だけを利用してフレーズを組みなおしたり、フレーズを利用して音色を変更したりすることも可能です。

詳細な使い方
各部説明
  • ①Volume : 全体の出力音量を調整。
  • ②プリセットブラウザ : 購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットを選択したり、ユーザーが作成したプリセットの登録・呼出が可能。音色とシーケンスフレーズをセットで多数収録。
  • ③Play Bar : 再生にまつわる機能が集約。左から順に
    ・前のプリセットを選択
    ・パターンを再生(同期モードがInternalの時)
    ・パターンを停止(同期モードがInternalの時)
    ・MIDIキーボードなどからのMIDI入力を記録してパターンに反映(同期モードがHost Syncの時)
    ・次のプリセットを選択
  • ④Synchronisation : 同期モードを選択
    Host Sync : DAW側のBPM、再生位置に同期してシーケンスを再生。
    Internal : DAWと同期せず、内部で設定したBPM・再生タイミングに従ってシーケンスを再生。
    MIDI In : 内部のシーケンサーを使用せず、DAWからのMIDI入力に従って再生。
    Arp : 入力したMIDI信号に追従したアルペジエイターとしてシーケンスを再生。
  • ⑤Tempo : DAWで設定したテンポに追従するか、Internalモードの場合独立して設定可能。
  • ⑥Patterns : AからDに8パターンずつ最大32パターンを記録して切替可能。オートメーションでパターンを切り替えることでより複雑なフレーズを構築することも可能。
  • ⑦Pattern Launch Setting : パターンを切り替えた際の再生位置を設定。
    ・Auto : 現在のフレーズが最後まで到達してから切替。
    ・Free : 別のパターンを選択した瞬間ただちに切替。
    ・1 step / beat / bar : 切り替えた次の1ステップ/1拍/1小節後に切替。
  • ⑧Distortion : サウンドに歪みを加える。
    上部のプルダウンでディストーションの種類(5種類)を、Driveで歪みの強さを、Dry/Wetで原音と歪み音のバランスを調整。
  • ⑨Delay : サウンドに空間を作るディレイ音を加える。
    ・ON/OFF : ディレイのオンオフを切替。
    ・Ping Pong : 左右に広がるピンポンディレイとシンプルなモノラルディレイを切替。
    ・Sync : ディレイタイムがBPMに対して同期するかを切替。
    ・Volume : ディレイ音の音量を調整。
    ・Time : ディレイタイムを調整。
    ・Feedback : ディレイのフィードバック(反響する強さ)を調整。
    ・Filter : ディレイ音に掛かるローパスフィルターのカットオフ周波数を調整。
  • ⑩Mod the sound : 音色に変化を加えるパラメーター。
    ・Tune : ピッチを変更。±1オクターブの範囲で調整可能。
    ・Cut Off : ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整。
    ・Res : ローパスフィルターのレゾナンスを調整。極端な設定にすることで典型的なAcidサウンドを演出可能。
    ・M Env : フィルターを動かすためのエンベロープの深さを調整。
    ・Decay : フィルターを動かすためのエンベロープの長さを調整。
  • ⑪Mod the sequence : シーケンスパターンに変化を加えるパラメーター。
    ・Accent : アクセントをオンにしたノートに対してより音量を大きく、フィルターを強く掛ける度合いを調整。
    ・Gate : 1ノートあたりの音の長さを調整。
    ・Groove : パターンのリズムに変化を加えて(ハネリズム)グルーヴを出す。 
  • ⑫Synthesis Bar : 音色の元になるオシレーターをSawとSquareから切替。
各部説明(シーケンス部)
  • ①Accent : 選択したステップのアクセントを強くする。
  • ②Slide : 選択したステップの前のステップを伸ばす。
  • ③Note : ステップの音程を選択。
  • ④Octave : ステップのオクターブを選択。
  • ⑤ON/OFF : 選択したステップの再生の有無を変更。
  • ⑥Fine Tune : ステップの音程を最大±1半音の範囲で微調整。
  • ⑦Fine Time : ステップのタイミングを最大±32分音符の範囲で微調整。
  • ⑧Pan : ステップのパン(左右バランス)を設定。
  • ⑨Edit : オンの場合に、16ステップごとに切り替えて編集可能。
  • ⑩Steps : シーケンス1周分のステップ数を設定。1ステップが16分音符1つ分で、16ステップで1小節。
  • ⑪Copy : シーケンスフレーズをコピー。
  • ⑫Paste : コピーしたシーケンスフレーズを貼り付け。
  • ⑬Import : シーケンス、及びサウンドの設定などを外部から読み込み。
  • ⑭Export : シーケンス、及びサウンドの設定などを外部に書き出し。
  • ⑮Step Shift : シーケンス全体を左右に1ステップずつずらす。
  • ⑯Transpose : シーケンス全体の音程を半音ずつずらす。
  • ⑰Random : ボタンを押すたびにパラメーターをランダムで設定する。各行のボタンを押すことで対象のパラメーターのみをランダムにする。
  • ⑱Clear : パラメーターを初期状態に設定する。各行のボタンを押すことで対象のパラメーターのみを初期状態にする。
具体的な使用例

シンプルにシーケンスを鳴らすだけでも十分にAcidサウンドを味わうことができますが、フレーズの中で連続的にパラメーターを動かすことで、よりその音色の神髄を演出することが可能です。

フィルターのCutOffやResonanceをDAW側のオートメーションによって動かし、音色の変化を感じてみましょう。

例 : プリセット”Bass Line12”を微調整

↑オートメーション無し   CutOffとResをオートメーション変化↓

まとめ

Audio Blast AcidBox V2は、手軽にAcidサウンドを再現できるシンセサイザーです。

自由度の高いUIと豊富なプリセットを兼ね備えており、自由に鳴らしながらパラメーターに降れているだけでもインスピレーションが湧いてくる楽しいプラグインになっています。

皆さんもぜひAcidBox V2を手に入れて、アグレッシブなベースサウンドを取り入れてみてはいかがでしょうか。。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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