モダンなボーカルとアナログエフェクトの融合!
Topline Vocal Suiteは、あらゆるジャンルボーカルをチューニング・サウンドデザインするためのエフェクトが多数詰まったプラグインです。
繊細かつ複雑な操作が要求されるボーカルの扱いには、複数のエフェクトを組み合わせて処理する場面が多くあります。
Topline Vocal Suiteがあれば、その煩雑な加工を1プラグインで完結することが可能です。
この記事では特に初心者の方に向けて、Topline Vocal Suiteの効果的な使い方を紹介していきます。
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Topline Vocal Suiteはこんな方におすすめ!
- ボーカルの処理を簡単に終わらせたい方
- アナログの質感をボーカルに加えたい方
- あらゆるジャンルに対応できるボーカルエフェクトが欲しい方
Topline Vocal Suiteの使用例
Topline Vocal Suiteの使い方を簡単に解説していきます!
基本の使い方
Topline Vocal Suiteは、大きく分けて3画面に分かれています。

上部のアイコンについて、左から1、2番目(①)の項目では、ボーカルのピッチにまつわる要素を調整できます。
左側のTunerでは、簡易的なピッチ補正を行います。
②KeyとScaleでは、楽曲のスケールを指定します。ここで設定した音階から外れないようピッチ補正ができます。
④Speedではピッチを補正する速さを、⑤Depthでは補正の強さを調整します。
Speed最速、Depth最高に設定することで、簡易的にケロケロボイスも作れます。
右側のShiftでは、ボーカルの音程やフォルマントを丸ごと変更したりそれを原音と混ぜることで、簡易的にハモリを作ったりすることが可能です。
⑥Pitch・Formantでそれぞれ声質をコントロールします。
⑦Mixで原音と加工した音声のバランスを調整します。

左から3~5番目(①)の項目では、Channel Strip Sectionを調整できます。
左側のANALOGでは、マイクブリアンプの質感を付加できます。
②Styleで付加する質感の種類を切り替えます。
③ColorではSolidStateまたは真空管プリアンプのゲインを調整、④Saturateではテープの歪みを調整します。どちらも高く設定するほど強い歪みが得られます。
中央のDYNAMICSでは、コンプレッサー・ゲート・ディエッサーを調整できます。
⑤Styleでコンプの種類を変更します。
⑥Gateではゲート(閾値よりも小さい音をカット)が調整できます。
⑦DE-Sではディエッサーで歯擦音などを抑えます。
⑧Compressではワンノブでコンプの圧縮量を調整します。
右側のEQでは大きく3バンドのイコライザを適用できます。
⑨Styleで適用する帯域の種類を選びます。
⑩Lowsで低域、⑪Highsで高域のゲインを調整し、⑫Airでは超高域の空気感をブーストできます。

左から6~8番目(①)の項目では、モジュレーションと空間系を調整できます。
左側のMODULATIONでは、揺らぎを与えて音に太さを加えられます。
②Styleではコーラス、ダブリングなどモジュレーションの種類を選択できます。
③Intensityではモジュレーションの強さを調整、④BlendではFXを適用した音と原音のバランスを調整します。
中央のDELAYではテンポに同期したディレイを加えます。
⑤Styleでディレイの種類を選択します。
⑥Timeでディレイタイムを調整します。
⑦Feedbackで反響の強さを調整します。
⑧Mixで原音とディレイ音のバランスを調整します。
右側のReverbではリバーブを加えます。
⑨Styleでプレート、ホール、ルームなどリバーブの種類を選択します。
⑩Lengthでリバーブの長さを調整します。
⑪Mixで原音とリバーブ音のバランスを調整します。
⑫FX Duckでは、原音が鳴っている間ディレイ・リバーブ音を引っ込めることで、原音を目立たせる効果を適用できます。
具体的な使用例
例 : プリセット”Basic Verby Female Vocal”を調整
↑加工前 加工後↓
↓ケロケロ加工とハモリを追加
煩雑なボーカル処理を1台で済ませてしまうことが可能です。
まとめ
Universal Audio Topline Vocal Suiteは、ボーカルの扱いをこれ1台で完結させられる便利ツール的なプラグインです。
ボーカル向けのマルチエフェクトは数多く存在しますが、それらの中でも特に視認性・使いやすさに優れた優秀なプラグインだと感じました。
皆さんもぜひTopline Vocal Suiteを手に入れて、ボーカル処理をクリエイティブで簡潔に済ませてみてください。