最強シンセに最高のアップデート!Xfer Records Serum 2の使い方を解説!

Xfer Records
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全てが超強化されたモンスターシンセ!

現在世界で最も使われているシンセの一つがSerumです。

その強力なサウンドと扱いやすいUIによって、あらゆるクラブミュージックの世界を変えたと言われています。

この度、Xfer Records SerumSerum 2にアップデートされました。

この記事では特に初心者の方に向けて、Serum 2の基本的な使い方・強化点を紹介していきます。

Serum 2の購入先

初代からのSerumユーザーは無償アップデート

Serum 2は6/1までセール中!
通常36,237円のところ24%オフ!27,742円!

※国内販売サイトでは割引後価格が表示されています。
6/1から価格改定されます。

初代Serumは2016年の国内代理店発売以降、一度も本体セールが行われませんでした。
お得に入手するチャンスは今だけ!

Serum 2はこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • あらゆる楽曲に対応できるシンセサイザーが欲しい方
  • 拡張性の高いサウンドデザインを楽しみたい方
  • 初めて購入するのにふさわしい有料プラグインを探している方

Serum 2の使用例

Serum 2の新機能紹介を中心に、使い方を簡単に解説していきます!

プリセットブラウザ

上部の①プリセットブラウザからプリセットを選択して使用できます。

Serum 2の機能をフルに生かしたプリセットが600種類以上追加!
シンセサウンドのみならず、生楽器やシーケンスフレーズ、楽曲が丸ごと入ったプリセットも搭載!

楽曲に使いやすいプリセットが数多く収録され、サードパーティ製プリセットパックを購入しなくてもより即戦力になりました。

もちろんSerum無印のプリセットも利用可能で、さらに無印使用時よりもPC負荷が軽減する傾向にあります。

②拡張プリセットブラウザも超強化!

フォルダ構成やサウンドカテゴリからも選択可能になり、より直感的にサウンドを選べるようになりました。

オシレーター

シンセの心臓にあたる発音部。

各種機能強化に加え、メインとなるオシレーターも2台から3台に増え、さらにサウンドの可能性が拡張されました。

各部説明
  • ①SUB OSC : メインより低い音程を足すオシレータ。
  • ②OSC A~C : メインオシレータ。従来のWavetableに加えて、後述する4種類のモードが使用可能に。
  • ③NOISE OSC : ノイズを発生させるオシレータ。

オシレータ各モードについて

各モード説明
  • ①Wavetable : 従来のSerumと同様のウェーブテーブル。新たなテーブルを多数追加。
  • ②Multisample : 各音階、ベロシティごとに個別のサンプルを読み込めるサンプラー。SFZ形式のサンプル音源も読み込み可能。
  • ③Sample : オーディオを読み込めるサンプラー。音階を付けて鳴らす他、ループ素材のスライスなども可能。
  • ④Granular : オーディオ素材を小さな粒子(グレイン)に分割して再構成するエンジン。各種オプションにより予想外なサウンドを演出。
  • ⑤Spectral : オーディオ素材を周波数ごとに分解し、狙った周波数のみを処理することで新たな音を生み出すエンジン。

③Sample、④Granular、⑤Spectralでは共通のファクトリーサンプルが読み込み可能。

フィルター

オシレーターで発音された音を削る形でサウンドメイクするフィルター

①フィルター1台から2台に増加!複数のフィルタリングが可能。また新たなフィルターカーブも追加されています。

フィルターへのルーティングはオシレータ右上(水色囲み)から②のノブで、各フィルターに送る信号量を調節できます。

モジュレーション

音色に動きを生み出すモジュレーション

特有の使用感はそのまま、アサイン数が増加しました。

Macro4→8個
Envelope3→4個
LFO8→10個

より複雑な音作りが可能です。

特にLFOは超強化!

①通常のLFOに加え、さらに拡張性の高い動きを生み出すモード5種類から選択可能!

LFOプリセットを選択・保存可能!

LFOをX-Yパッドとして使用し、2つのパラメータを同時にモジュレーションするPathモード
より予測不可能な動きや生楽器的な揺らぎを加えられるChaosモード
など新たなアプローチが可能!

MIXタブ

Serum 2からの新画面

各オシレータ、各フィルターを通った音のレベル、パン、ルーティングをミキサーコンソールのようなUIでコントロール可能!

各モード説明
  • ①ルーティング : フィルター、Main出力、ダイレクト出力といった出力先を選択。
  • ②フィルタバランス : ①ルーティングでフィルタ出力を選択した際に、Filter1/2へのバランスを調整。
  • ③フィルタ : 各フィルタの状態を視覚的に確認。
  • ④バス : バストラック(センドトラックとしてFXを適用可能)へ送るゲインを調整。
  • ⑤パン・レベル : 各オシレータ・フィルターごとのゲイン、左右のパンをコンソール的に調整。
FXタブ

音色を加工するFXも超強化!

BUSトラック追加!センドリターンなど拡張性の高い音作りが可能に。

これまで各FXは1種類1回までの使用だったところ、②一つのチェーンの中で好みのFXを何度も使用可能に!多段コンプなどのテクニックもOK。

FXチェーンプリセットも搭載。

新FX説明
  • Bode : 周波数シフター。不協和音を逆手に取った効果的な音作りが可能。
  • Convolve : コンボリューションリバーブ(IRローダー)。リバーブのみならずアンプシミュレーターなどあらゆるIRファイルの読み込みが可能。
  • Splitter : FXのマルチバンド化やMS処理が可能なスプリッター。
  • Utility : ステレオ幅の調整やシンプルなフィルターなど、基本的な操作を包括的に行えるツール。

※その他、既存エフェクトも多くの新機能が搭載

ARP・CLIP機能

強力なアルペジエイター・シーケンサーが搭載!

該当のMIDIを入力した状態で、コードを入力することでアルペジオフレーズを演奏可能。

最大12個のスロットにフレーズを設定可能。

③フレーズ編集はPATTERNセクションから。シンプルな上昇・下降の他、手作りのフレーズ演奏も可能!

Serumの中にDAWが搭載!1曲まるごと作れるスーパー機能!

該当のMIDIを入力することで打ちこんだフレーズを演奏。

最大12個のスロットにフレーズを設定可能。

③一般的なDAWとほぼ同じピアノロールでフレーズを入力。ベロシティなどのMIDI情報や各パラメーターのオートメーションも入力可能。

極めればこんな超絶技巧も!?

具体的な使用例

Serum 2に搭載されているファクトリープリセットをいくつか聴いてみましょう。

これらのサウンドはSerum 2インストール時からすぐに使えます。

例1 : SY – Action Hero (シンセサウンド)

例2 : PN – Piano and Strings (ピアノとストリングスのレイヤーサウンド)

例3 : BR – Hybrid Brass (ブラスサウンド)

例4 : LOOP – Funk Practice (楽曲を構成するループフレーズ)

これらは全て、CLIP機能にフレーズとして収録されているものをそのまま鳴らしたサンプルです。

いかがでしょうか。シンセの枠を超え、生音系音源にも対応したスーパーシンセになりました。
もちろん、専門的に特化したサンプル音源と同等!というわけにはいきませんが、ポップスやクラブ系などの楽曲に混ぜるのであれば十分使えるレベルのクオリティなのではないでしょうか。

CLIP演奏に特化したLoop系のプリセットについては、内部で楽曲が丸ごと完成してしまうようになっています。
これを軸にすることで、好みの音を足して楽曲を組み立てていくのも良いでしょう。

まとめ

Xfer Records Serum 2は、最強シンセとして有名だったSerumがさらに弱点を無くし、最高のシンセとして生まれ変わった最新製品です。

シンセとして無敵になったのはもちろん、サンプルの読み込みによって生音系音源にも対応し、誇張抜きであらゆる場面に使える音源プラグインになりました。

既にDTMに慣れている方はもちろんのこと、最近DTMを始めたばかりの方、有料音源をまだあまりお持ちでない方が、とりあえず買っておくべきプラグインとしてトップクラスの製品であることは間違いないでしょう。

皆さんもぜひSerum 2を手に入れて、”最強”のパワーを実感してみてください。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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