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一つのプラグインにコンプ、EQなど複数の機能を持たせたものをチャンネルストリップと呼びます。
一流スタジオで使用されるコンソールには、各チャンネルにミキシングのためのエフェクトが搭載されており、これらをプラグインとしてモデリングしたチャンネルストリップが数多く存在します。
Solid State Logic Native Channel Strip 2は、数多くの著名スタジオで愛用される伝説的コンソール、SSL 9000Kをモデリングしたチャンネルストリップです。
実機価格は数千万円以上で取引されるそのコンソールはあらゆる音楽関係者の憧れの的ですが、それを公式の手でプラグインに落とし込んだ最高クオリティの製品です。
この記事では特に初心者の方に向けて、SSL Native Channel Strip 2の効果的な使い方を紹介していきます。
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SSL Native Channel Strip 2はこんな方におすすめ!
- チャンネルストリップを使ってみたいが、数が多くてどれを使えばいいか分からない方
- ミキシングにプロ環境のサウンドを取り入れたい方
- MIXを上達したいと思っている方
SSL Native Channel Strip 2の使用例
SSL Native Channel Strip 2の使い方を簡単に解説していきます!
各セクションについて
SSL Native Channel Strip 2は、大きくいくつかのセクションに分かれています。
各セクションの役割を理解することで、簡単に使用することができます。

- ①ミキサーセクション : 入力/出力音量にまつわる総合的な調整。一般的なトラックのミキサーとほぼ同じ作業が可能。
- ②フィルターセクション : 高域/低域をカットするLPF/HPFを適用。
- ③EQセクション : 4バンドのEQを適用。
- ④⑤ダイナミクスセクション : トラックの音量変化をコントロール。上部④がコンプレッサー、下部⑤がゲートの役割を担当。
- ⑥ルーティング : ②③④⑤各セクションを適用する順番を変更。
デフォルトでは②フィルター→③EQ→④⑤ダイナミクスの順だが、先にコンプを掛けたり、後でフィルターを通すようなセッティングも可能。 - ⑦プリセットブラウザ : 購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットを選択したり、ユーザーが作成したプリセットの登録・呼出が可能。
フィルターセクション

- ①Power : セクションの電源オンオフを切替。
- ②LPF : 12dB/octのローパスフィルターを適用する周波数を3.00kHz~の範囲で調整。
- ③HPF : 18dB/octのハイパスフィルターを適用する周波数を~500Hzの範囲で調整。
こちらではシンプルなフィルターを適用します。
スロープは固定され、適用周波数のみを調整可能です。
EQセクション
EQセクションは、上部から順に高域(HF)、中高域(HMF)、中低域(LMF)、低域(LF)の4バンドに分かれており、それぞれのバンドにパラメータが存在します。

- ①Gain : EQのブースト/カット幅を調整。
- ②Frequency : EQの適用周波数を調整。。バンドごとに設定可能範囲が異なる。
- ③Q : (HMF、LMFのみ)バンドのQ幅(EQカーブの鋭さ)を調整。
- ④Shelf / Bell切替 : (HF、LFのみ)EQカーブの種類を、設定周波数以上/以下に全て適用するシェルフ(デフォルト)と、設定周波数周辺に影響を与えるベル(ランプ点灯)で切り替える。
- ⑤Eボタン : EQカーブの種類を切替。大きくブースト/カットを行うほど差が顕著になるため、聴いて確認しつつ必要に応じての切替を推奨。
- ⑥Power : セクションの電源オンオフを切替。
ダイナミクスセクション
コンプレッサー部(上)

- ①Power : セクションの電源オンオフを切替。(ゲートと共通)
- ②RATIO : レシオ(圧縮比率)を調整。∞に振り切るとリミッターとして動作。
- ③THRESHOLD : 圧縮が始まる閾値を調整。
- ④RELEASE : リリースタイムを0.1~4.0秒の範囲で調整。
- ⑤FAST ATTACK : 常に高速なアタックタイムを適用。(デフォルト時はソースに合わせて可変なアタックタイムが採用)
- ⑥PEAK : ソースのピークに反応する激しいコンプを適用。(デフォルト時はRMSに反応する比較的緩やかなコンプが採用)
- ⑦ゲインリダクション(左) : コンプセクションによる減衰量をLED点灯により表示。
- ⑧MIX : コンプ音と原音のバランスを調整してパラレルコンプが可能。
ゲート部(下)
基準より大きな音を小さく圧縮するコンプに対し、基準より小さな音をさらに小さく/無音に近づけるのがゲートの役割です。
録音素材にノイズが含まれている場合、レコーディングでの被りの除去などに使用されます。

- ①Power : セクションの電源オンオフを切替。(コンプと共通)
- ②RANGE : 減衰幅を0~-40dBの範囲で調整。
- ③THRESHOLD : 減衰が始まる閾値を調整。
- ④RELEASE : リリースタイムを0.1~4.0秒の範囲で調整。
- ⑤HOLD : 入力信号が③THRESHOLDを上回った後、減衰を継続する時間を調整。(ノイズ中にある短時間の信号などに対応)
- ⑥EXPAND : 通常40:1のレシオで減衰を行うゲートに対し、2:1のレシオで穏やかに減衰を行うエキスパンダーモードを適用。
- ⑦FAST ATTACK : 常に高速なアタックタイムを適用。(デフォルト時はソースに合わせて可変なアタックタイムが採用)
- ⑧ゲインリダクション(右) : ゲートセクションによる減衰量をLED点灯により表示。
ミキサーセクション
SSL Native Channel Strip 2上には一般的なDAWのミキサー機能がほぼそのまま搭載されており、プラグイン上でミキシングを完結することができます。

- ①INPUTメーター : 入力音量を表示。
- ②OUTPUTメーター : 出力音量を表示。
- ③IN TRIM : 入力音量を調整。
- ④インバート : 入力信号の位相を反転。
- ⑤WIDTH : ステレオ幅を調整。(ステレオトラックのみ)
- ⑥PAN : 左右のパンを調整。
- ⑦SOLO : トラックをソロ再生。
- ⑧CUT : トラックをミュート。
- ⑨LISTEN S/C : サイドチェイン入力がある際、サイドチェイン信号を再生。
- ⑩OUT TRIM : 出力音量を調整。
具体的な使用例
元素材 : ボーカル
例1 : フィルターを適用
例2 : EQを適用
例3 : コンプを適用
1つのプラグイン内で複数の役割を担うことができ、よりシンプルにミキシングを完了させることが可能です。
まとめ
Solid State Logic Native Channel Strip 2は、伝説的なコンソールを元に作られたチャンネルストリップです。
DTMにおいて、チャンネルストリップをわざわざ使わずとも、様々なプラグインを使用することで音作りやミキシングが完了する場合もあります。ですが、あえて限られた手段の中で作業することによって、迷いを減らしより音と向き合ったミキシングが可能になるでしょう。
皆さんもぜひNative Channel Strip 2を手に入れて、ワンランク上のミキシングを目指してみてください。