マルチバンドでよりスマートに複数トラックを接着!
複数トラックをまとめたバストラックをコンプレッサーで圧縮することで、トラック同士のまとまりを良くする手法があります。
この手法に特化したコンプレッサーをバスコンプと呼び、様々なメーカーから特徴の異なる製品がリリースされています。
SSL G3 MultiBusCompは、複数の帯域に分けた繊細な処理が可能な、マルチバンドのバスコンプです。
この記事では特に初心者の方に向けて、SSL G3 MultiBusCompの効果的な使い方を紹介していきます。
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SSL G3 MultiBusCompはこんな方におすすめ!
- トラックのまとまりを良くして聴き心地を改善したい方
- 簡単にMIXのレベルを引き上げたい方
- 従来のバスコンプでは満足できなかった方
SSL G3 MultiBusCompの使用例
SSL G3 MultiBusCompの使い方を簡単に解説していきます!
基本の使い方

プラグイン画面は大きく縦に3分割されており、それぞれ①低域、②中域、③高域に対応します。
基本の使い方としては、圧縮が始まる地点まで①THRESHOLDを下げ、下がった音量を②MAKE UPで補います。
上部のメーターを見て、-3~4dBほど圧縮される地点を基準にするのがオススメです!
まずはスタート地点として設定し、必要な部分から調整するとトラックのまとまりが良くなります。
詳細な使い方

- ①BYPASS : プラグイン全体のバイパスを切替。
- ④FREQUENCY : 隣り合うバンドとの境界周波数を調整。
- ⑤LINK : 隣り合うバンドをリンクして1バンドとして使用。
- ⑮BANDS VIEW : 各バンドの④FREQUENCYと⑥THRESHOLDを視覚的に確認・調整。
- ⑯GRAPH MODE : ⑮BANDS VIEWの見た目を変更。
- ⑰INPUT GAIN : プラグインへの入力音量を調整。
- ⑱MIX : プラグインで処理された音と原音のバランスを調整。
- ⑲OUTPUT GAIN : プラグインからの出力音量を調整。
- ②BAND BYPASS : 各バンドのバイパスを切替。
- ③SOLO : 各帯域をソロ再生。
- ⑥THRESHOLD : 圧縮が始まる閾値を調整。
- ⑦MAKE-UP : 圧縮された後の音量を調整。
- ⑧THRESHOLD/MAKE-UP LINK : ⑥THRESHOLDと⑦MAKE-UPを連動させ、一方を下げたらもう一方が自動で上がるように切替。
- ⑨RATIO : 圧縮率を6段階で選択。
- ⑩ATTACK : アタックタイムを6段階で選択。
- ⑪RELEASE : リリースタイム4段階+自動調整から選択。
- ⑫EXT S/C : 外部のサイドチェイン信号の有効化を切替。
- ⑬DRIVE : SSL特有の質感を加える歪みの量を調整。
- ⑭BAND MIX : コンプの掛かった音と原音のバランスをバンド単位で調整。
具体的な使用例
例1 : ベース
↑加工前 加工後↓
例2 : コードバッキング
↑加工前 加工後↓
例3 : 楽曲全体
全体的にわずかな変化ですが、楽曲全体で聴き比べた時にトラックのまとまりが改善され、クオリティの向上に繋がります。
まとめ
SSL G3 MultiBusCompは、定番テクニックとして使われるバスコンプのレベルを引き上げるプラグインです。
重要な帯域を個別に扱えるマルチバンド処理によって、シングルバンドのバスコンプよりさらに繊細なコントロールが可能になっています。
皆さんもぜひSSL G3 MultiBusCompを手に入れて、ワンランク上のミキシングを実践してみてください。


