全てのEQ処理に対応する最強プラグイン！
どのような楽曲制作にも使われるEQ。
DAW付属のものから、幅広い機能に対応した製品、アナログ機器の挙動を再現したモデリングプラグインなど、様々なものが存在します。
Three-Body Technology Kirchhoff-EQは、DTMにおけるあらゆるシーンに対応する32バンドパラメトリックEQです。
この記事では特に初心者の方に向けて、Kirchhoff-EQの効果的な使い方を紹介していきます。
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Kirchhoff-EQはこんな方におすすめ！
- 何にでも使えるEQを探している方
- アナログEQの挙動をデジタルのUIで利用したい方
- DTM力をレベルアップさせたい方
Kirchhoff-EQの使用例
Kirchhoff-EQの使い方を簡単に解説していきます！
基本の使い方
プラグイン上をダブルクリックすることで①EQポイントを作成できます。
ポイントをドラッグすることでEQポイントを移動できます。
画面下部のコントロールパネルからは、各種設定を変更できます。
②Freqで周波数を設定。
③Gainでブースト/カットの量を調整。
④QでEQの適用幅を設定。
⑤SlopeでEQカーブの傾斜を調整できます。
コントロールパネルからは、EQカーブを変更できます。
最も一般的なBellの他、Shelf、Pass、Notch、BandPassなど基本的なEQカーブを全て搭載。
その他、アナログ機器の挙動を再現したEQカーブが搭載されており、デジタルEQながらモデリングプラグインのように利用することもできる高性能EQです。
EQカーブについて
- Bell : 指定した周波数周辺のゲインを増減する最も基礎的なEQ。
- High Shelf/Low Shelf : 指定周波数より上/下を広く増減。
- High Pass/Low Pass : 指定周波数より上/下のみを通し、それ以外をカット。
- Notch : 指定周波数のみをカットし、それ以外を通す。
- Tilt : 指定周波数を境に、坂のような形で増減。
- Tilt Shelf : TiltとShelfを組み合わせ、指定周波数を境にShelfの増減が切り替わる。
- Flat Top : Bellの頂点が平坦になったような形状。カーブの微調整可能。
- Sword : より丸みを帯びたBellのような形状
アナログフィルタについて
Kirchhoff-EQには、アナログ機材の挙動を再現したEQカーブが搭載されています。
それぞれモデルになった機材によって、
・Q幅やSlopeが固定
・ブースト/アッテネートどちらかのみ対応
・より広い範囲に適用されるEQ
といった特徴を持ちます。
特にブーストによって音作りを行う際などに活躍し、デジタルEQよりも耳に刺さりにくい、自然なブーストが可能です。
- Type E : HP(ハイパス)、LS(ローシェルフ)、Low/LM(ローミッド)/HM(ハイミッド)/HighのBell(異なる挙動)、HS(ハイシェルフ)、LP(ローパス)を搭載
- Type G : HP、LS、LM・HMのBell、HS、LPを搭載
- British N : HP、LS、Bell、HSを搭載
- EQ 250 : LS、Bell、HSを搭載
- Vintage Tube : HP、LP、LS、Boost(ブーストのみ)、Atten(減衰のみ)、LM・HMのBellを搭載。
- Tone Stack : LS、HSを搭載
- Blue : LowのBell、HSを搭載
その他の機能
- ①プリセットファイル読み込み
- ②アンドゥ/リドゥ
- ③A/B Copy : 2種類の設定を比較して試聴。
- ④Key : 周波数と対応した鍵盤を表示。
- ⑤Mode : レイテンシの少ないMinimum、アナログEQの再現に最適なAnalog、
- ⑥Spectrum Dragging : 表示された波形のピークが大きい部分を掴むことで、不要な帯域をカットするEQを簡単に描画可能。
- ⑦バイパス
- ⑧位相反転
- ⑨Auto Gain : イコライジングで変化した音量を自動で補正。
- ⑩Scale : EQ全体のMIX(適用具合)を調整。
- ⑪FFT : 周波数解析にまつわる設定を変更。
- ⑫117-bit Ultra-High Precision : 通常の倍の精度を持つ117bitモードを切替。
- ⑬2x Oversampling
- ⑭Setting
- ⑮Full Screen
画面下部にはバンドリストが存在します。
アナライザ上に設置したEQポイントを一覧表示し、個別に調整が可能です。
複雑なEQカーブ適用時に便利です。
具体的な使用例
例1 : ボーカル (アナログ系で明るさを追加)
↑加工前 加工後↓
例2 : ドラム (まとまりが生まれるような処理)
↑加工前 加工後↓
例3 : ギター (きらびやかさと不要な成分のカットを両立)
↑加工前 加工後↓
他にもシンセ系からマスタリングまで、あらゆるシーンに活用可能です。
まとめ
Three-Body Technology Kirchhoff-EQは、使いやすさ・機能性・精度どれを取っても究極を実現した最強のEQです。
こういったプラグインは、派手な効果があるエフェクトや音源などに比べると比較的後回しにしがちですが、高性能なEQを導入することでDTM力そのものの向上を必ず感じることができます。
皆さんもぜひKirchhoff-EQを手に入れて、楽曲をレベルアップさせちゃってください！
