ボーカル処理まずはここから!最低限必要かつ重要な機能だけ搭載!
様々な楽器と比較しても、ボーカルを扱うためにはより複雑な処理を要する場合が多いです。
歌詞によって音色が変化したり、表現によって音量に差が生まれたりと、一般的にボーカルMIXは難しいものとされます。
Sonnox Vocaがあれば、煩雑なボーカルMIXの下処理を簡単に行うことができ、よりスムーズに歌唱を扱うことができます。
この記事では特に初心者の方に向けて、Vocaの効果的な使い方を紹介していきます。
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Vocaはこんな方におすすめ!
- ボーカルの扱いに不慣れな方
- MIXを簡略化したい方
- 本格的なMIXだけでなく制作中などの簡易MIXを便利にしたい方
Vocaの使用例
ここからはVocaの使い方を簡単に解説していきます!
基本の使い方

①~③のInputセクションでは、入力音に対して音量の自動調整を行います。
①Inputでは処理前の入力音量を調整します。
②Auto Inputがオンの時、各フレーズごとに発生する音量差を感知し、常に一定音量に近づくようゲインを調整します。これにより、後段でかかるコンプレッサーなどが最大の効果を発揮することが可能です。
③Optimiseをクリックすると、Auto Inputの自動音量補正を微調整します。
④Outputでは、全ての処理を通った後の最終的な音量を調整します。
⑤Compressionでは、XYパッドでコンプレッサーの掛かり方を調整します。
縦方向のSTABILAISEで圧縮の量を、横方向のSQUISHで音色のカラーとコンプのスピードを調整できます。
全体的なサウンドとしては、1176とLA-2Aを多段掛けしたサウンドをイメージして設計されています。まずは縦方向で圧縮量を決め、その後で横方向に微調整して音色を決めるのがおすすめです。
⑥Saturationでは、音色に加える歪みを調整します。
縦方向のSATULATEで歪みの量を、横方向のFOCUSで歪みの周波数特性を調整できます。左側に設定するほど中低域の歪みが増えてボーカルを引っ込める効果があります。右側に設定するほど高域の歪みが増えてサウンドが明瞭になり、前に出る効果があります。
⑦Softenを上げると、特定の発音や歯擦音など飛び出して聴こえる部分を抑えることができます。
特出した箇所が無い場合、ノブを上げてもあまり変化が感じられないこともあります。
⑧Recording Modeをオンにすると、Vocaを通った際のレイテンシー(遅延)がゼロになります。レコーディングの際に確認するいわゆる返しの音(レコーディング音のチェック)をVocaを使って整えることができるようになります。
代償としてCompressionとSaturationの滑らかさが失われる場合があるため、レコーディング以外ではオフにすることをおすすめします。
⑨Bypassをクリックすることで、プラグイン全体をバイパスすることが可能です。
以上のパートを利用して、ボーカルの下処理を簡単に済ませることができるようになります。
具体的な使用例
適切に使うことで、VocaだけでボーカルMIXの大部分を完了させることも可能です。
エフェクトチェインの初段にVocaを使用して下処理を済ませ、必要に応じてそこにさらなる味付け・微調整を加えていくのがおすすめです。
【適用したVocaの状態】

↑加工前 加工後↓
まとめ
Sonnox Vocaは、ボーカルの下処理を非常にシンプルに行うことができるプラグインです。
初心者から熟練者まで、多くの人がボーカルを扱うことになると思いますので、あらゆる方の作業が楽になるプラグインとして開発されています。
皆さんもぜひVocaを手に入れて、ボーカル処理の時短に役立ててみてはいかがでしょうか。