リバーブの迷い丸ごと解決!Neoverbの使い方を解説!

iZotope
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AI搭載!高機能だけど超簡単なリバーブ!

MIX・音作りどちらの場面でも活躍するリバーブですが、大半のプラグインでは設定するパラメータが多く、扱いに悩んでいる初心者の方も多いのではないでしょうか。

iZotope Neoverbなら、搭載されたAIによって楽曲に最適なリバーブを提案してもらうことができます。これ一台あれば様々なリバーブを演出できるようになり、ワンランク上の空間表現が手に入るでしょう。

この記事では特に初心者の方に向けて、Neoverbの簡単な使い方を紹介していきます。

iZotope Neoverbの購入先

iZotope Neoverbはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • DAW付属やフリーのリバーブをとりあえず使っている方
  • リバーブの扱いが難しいと感じる方
  • 様々な場面でマルチに対応できるリバーブが欲しい方

Neoverbの使用例

ここからはNeoverbの使い方を簡単に解説していきます!

Reverb Assistantにプリセットを提案してもらう

Neoverbに搭載されたReverb Assistant機能により、そのトラックを解析してオススメのリバーブ設定を提案してもらうことができます。

一般的なリバーブプラグインでも用意されたプリセットから選択して使うことは可能ですが、その場合各音色を聴き比べて適切なものを探す必要があります。
Neoverbはプリセット探しの時間すら必要なく、一直線に最適なリバーブまでたどり着くことができるのです。

画面上部のReverb Assistantボタンをクリックすると、Reverb Assistantウィンドウが開きます。

各部名称
  • ①Style:スライダーを左側(Realistic)に動かすと現実的な空間の響きを再現し、右側(Dramatic)に動かすとより複雑でドラマチックな響きを再現。
  • ②Size:Styleによって設定された空間や部屋の大きさを設定。
  • ③Dry/Wet:リバーブが掛かっていない音(Dry)とリバーブの掛かった音(Wet)のバランスを調整。
  • ④Tone:リバーブの大まかな音色を4種類から選択。
    ├Clean:一般的でシンプルなリバーブの音色
    ├Dark:音の一部が吸音されたような少し籠った音色
    ├Bright:リバーブの低域が少なくなり明るい音色。ドラムなどに使うとキックが濁らない
    └Airy:Brightよりもさらに低域が削られた音色。ボーカルなどに適している。

作りたい音の方向性を大まかに設定したらNextをクリックして次の画面に進み、トラックを再生してリバーブを掛けたい音をNeoverbに聴かせます。

この手順によりAIがサウンドを解析し、リバーブに掛けるEQが自動的に設定されます。

解析が終わったらAcceptボタンをクリックしてReverb Assistantは完了です。

まずはピアノの音に対してReverb Assistantを試してみます。

Neoverbオフ

↑Before      After↓

Neoverbオン(Reverb Assistantのみ適用)

いかがでしょうか。たった数クリックで、ピアノの音にピッタリなリバーブが提案されました。

この設定をスタート地点として各パラメータを変更していくことで、思い通りの音を簡単に作ることができます。

詳細かつ直感的な設定項目

ここまで、Reverb Assistant機能による簡単な音選びについて説明しましたが、プリセットを元にした詳細な音作りについてもNeoverbなら簡単に行うことができます。

各部名称
  • ①Blend Pad:3種類のエンジン(Reflections, Reverb2(紫), Reverb2(桃))ごとの音量バランスを調節。中央のボールをドラッグして動かすことで各エンジンの音を混ぜて音作りが可能。
  • ②リバーブエンジン:3種類のエンジンの音色の種類をそれぞれ選択し、Spaceパラメータでは空間の大きさを個別に設定可能。右向き三角形をクリックすることでAdvanced Panelを展開してさらに詳細な設定も可能。
    ├Reflections:初期反射音。音が最初に壁に反射した時の音
    ├Reverb2(紫):比較的小さい空間を再現するPlate, M.Chamber, Roomの3種類から1つのリバーブを選択可能。
    └Reverb2(桃):比較的大きい空間を再現するHall, L.Chamberの2種類から1つのリバーブを選択可能。
  • ③Mod:モジュレーション。リバーブに微妙な揺らぎを加えることで存在感のあるリバーブを演出。
  • ④Pre-Delay:プリディレイ。音が出てから最初に壁にぶつかるまでの時間を調節。時間が長いほど広い空間を演出。
  • ⑤Smooth:トランジェントシェイパーの役割。数字が大きいほど滑らかでスムーズな音になる。初期状態ではオフ。
  • ⑥音量:Dry/Wetではリバーブが掛かっていない音(Dry)とリバーブの掛かった音(Wet)のバランスを調整。Levelでは全体の音量を調節。
  • ⑦EQ:リバーブに入る前の音に掛かるEQ(Pre EQ)とリバーブそのものに掛かるEQ(Reverb EQ)を個別に設定可能。Reverb Assistantによって自動設定される。

おすすめな使い方としては、Blend Padのボールをグリグリと動かすだけでもバリエーション豊かなリバーブを作ることが可能です。

一般的なリバーブプラグインだと、複数のリバーブを混ぜるためには複数のプラグインを立ち上げることが必要です。また、DAW側で複雑なセンド・リターンの設定を組まなければいけない場合もありますが、Neoverbなら一台のプラグイン内でそれが完結してしまいます。

一部ではおにぎリバーブと呼ばれているBlend Padですが、まずはここからリバーブのカスタマイズを始めてみるのはいかがでしょうか。

充実の公式チュートリアル・マニュアル

ここまでNeoverbの使い方を簡単に解説してきましたが、さらに踏み込んだ設定を行うことでより繊細で独特な音作りをすることが可能です。

Neoverbのことがもっと気になる方、Neoverbを最大限使い倒したいという方は、是非iZotope公式YouTubeチャンネルから提供されているチュートリアル動画を参考にすることをおすすめします。

多くの動画が日本語で提供されており、より実践的・ハイレベルなコンテンツが揃っています。

また、本記事では構成の都合上駆け足で説明してしまった内容もありますが、iZotope製品には公式日本語マニュアルが存在します。

Advanced Panelの詳細な使い方など、ぜひこちらも合わせてご参考ください。

まとめ

iZotope Neoverbは、煩雑な設定をすっ飛ばして多彩なサウンドを作ることができる万能リバーブプラグインです。

DTM初心者の方はもちろん、新しい空間表現を取り入れたい方など様々な方におすすめできる製品です。

皆さんもぜひNeoverbを手に入れて、複雑なリバーブの響きをお手軽に試してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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