【クーポンコードで50%OFF!】組み合わせで無限の可能性!Kilohearts Multipassの使い方を解説!

Kilohearts
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あらゆるシーンに使えるマルチバンドエフェクト!

音作り・MIXを行う上で、ワンランク上を目指すのに重要なのがマルチバンド処理です。

マルチバンドとは、低域・中域・高域といったようにサウンド全体を複数の周波数に分け、それぞれに対してエフェクトなどで加工を加えることです。
周波数全体に単一の加工を行う(シングルバンド)よりも繊細な処理が可能で、基本的にはマルチバンドに対応したプラグインが必要になります。

Kilohearts Multipassはマルチバンド処理に特化したエフェクトのホストプラグインで、Snapinと呼ばれるシンプルなプラグインをMultipass上で組み合わせることによりあらゆる処理が可能になります。
単一機能をわかりやすく行うためのエフェクトから様々な機能が複合した複雑なエフェクトまで、その可能性は無限大です。

この記事では特に初心者の方に向けて、実際にエフェクトチェーンを作ったりプリセットの内容を確認しながらMultipassの効果的な使い方を紹介していきます。

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Multipassはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • 万能なマルチバンドエフェクトを探している方
  • マルチバンド処理についてこれから学んでいきたい方
  • 自分だけのオリジナルなエフェクトを組み立てたい方

Multipassの使用例

ここからはMultipassの使い方を簡単に解説していきます!

全体の見方
各部名称
  • ①トップバー, マクロノブ:プリセットの選択・保存を行うブラウザ、操作のやり直しが可能なUndo・Redoボタン、各パラメーターをまとめてコントロール可能なマクロノブが搭載。
  • ②Pre FX:周波数を分割する前に全体に掛かるエフェクトレーン。
  • ③Band Splitter:上部のアナライザで分割する周波数を指定。設定した各帯域の下部のレーンにそれぞれエフェクトを挿入可能。
  • ④Post FX:各周波数ごとにエフェクト処理を行った後、全体に掛かるエフェクトレーン。
  • ⑤Modulation area:LFO, エンベロープなどを使い、各パラメータやサウンドに変化を加えることが可能。
  • Output:全体のエフェクトが掛かる割合(Mix)と最終的な出力音量(Gain)を調整。

Multipassは、複数帯域に分割されたレーンにSnapinと呼ばれるモジュールを挿入することで新たなエフェクトを組み立てていくホストプラグインです。

イメージとしては、Phase PlantのSnapin lanesを大きく拡張したようなものになります。

Multipassを立ち上げると、モジュールが挿入されていないまっさらな状態で表示されます。

各エリアにマウスカーソルを近づけると、モジュールを挿入可能な箇所に点線で枠が表示されます。クリックして挿入するモジュールを選択可能です。

使用例1 : マルチバンドディストーション(エキサイター)

まずは帯域を選択して歪みを与えられるマルチバンドディストーションを作成してみます。

例えば高域のみに歪みを与えることにより、いわゆるエキサイターの役割をこなして音色に明るさを出したり、中域のみに歪みを与えて音色に太さを出したりすることが可能です。

まず今回は3バンドに分けて処理を行うため、5バンドに分かれているうちの両端のバンドのスイッチをクリックして無効化します。
各バンドを有効化/無効化すると、上部に表示されているバンドスプリッターが自動的に追加/削除されます。

②次にバンドスプリッター上のバーをドラッグし、低域は~200Hz、中域は200~2kHz、高域は2kHzになるよう設定します。(値は一例)
各バーは右クリックして数値を入力することもできます。

続いて、各レーンにSnapinを立ち上げます。

今回は有効化されている3レーンそれぞれにDistortionモジュールを立ち上げます。

準備はこれで完了です。

各バンドのDistortionモジュールのDrive量を調整したり、バンドスプリッターの周波数を変更したりすることで狙った周波数に歪みを与えることが可能です。

Driveつまみを上げるとその帯域の音量が上がるため、各帯域付属のGainつまみで最終的な音量を調整すると良いでしょう。

オプションとして、各パラメーターの主要なパラメーターをマクロノブに割り当て、後から操作しやすくします。

パラメーターのアサインについては、Phase Plantの記事を参考にしてください。

今回はLow, Mid, Highと各バンドに名前を付け、Driveつまみを0~+16dB、Gainつまみを0~-12dBの範囲でマクロノブをアサインしました。

こうすることで、各マクロノブを上げるとDriveつまみによって上がった分の音量を自動的にGainつまみで下げることができるようになります。

一見難しそうに見えるMultipassですがその実、おいしいところだけ選択して利用することも十分に可能なので、意外にシンプルな利用が可能になっています。

使用例2 : マルチバンドダッキングツール

続いて、ダッキング(キックが鳴った瞬間にベースやウワモノの音量を下げて音の棲み分けをしたり、グルーブ感を出す技法)に使えるツールを作ってみます。

この種類のプラグインとして有名なものだとKickstart (Nicky Romero)やVolumeShaper (Cableguys)などが存在しますが、今回はDuck (Devious Machines)というプラグインにインスピレーションを得たものを作ります。

設定内容
  • ①今回は2バンドに分けて処理を行うため、上から3バンドをDisabledにする。
  • ②片方のレーンにGainモジュールを立ち上げる
  • ③Modulation areaにLFOを立ち上げる。
  • ④LFOの周期を4/16(SYNC)、形状をFactoryプリセットの中からDucking→Offbeaterを選択する。(形状については好みのグルーブになるよう後から変更可能)
  • ⑤LFOのPolarityを–(Inverted)に設定、モジュレーションをGainに結線し、-30~0dBの範囲でモジュレーション幅を設定。
  • ⑥GainモジュールをCtrl+ドラッグでもう片方のレーンにコピーする。
  • ⑦Low, Highのマクロノブを用意し、それぞれ各バンドに対してGain – LFO間のモジュレーション幅にアサインする。

以上で完成です。

マクロノブを操作して各バンドのダッキング度合いを調整したり、Band Splitterを操作して処理が分かれる帯域を変更したり、LFOの形状を変更してグルーブの付き方をコントロールしたりと、非常に自由度の高いダッキングツールが完成しました。

ダッキングを周波数ごとにコントロールすることには明確にメリットがあります。

キックと被りが発生しやすい低域は深くダッキングさせ、音程感が耳に届きやすい上の帯域は浅めにダッキングさせることが一般的です。
これにより、そのパートのフレーズ感やリズムを崩さないようにしたままミキシングを容易にしたり、グルーブをしっかりと作ることができるようになります。

使用例3 : OTT風マルチバンドコンプレッサーをPhase Plantに組み込む

Multipassには、購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットが多数付属しています。

例えばDynamicsカテゴリの中にあるN.O.T.T.は、超有名フリープラグインであるOTT(Xfer)をイメージしたプリセットです(と明言されてはいませんが、明らかにOTT的な動作をするプリセットです)。

またMultipassは、Phase Plantなど他Kilohearts製ホストプラグインと組み合わせた時に真価を発揮します。
つまり、Phase PlantのSnapin lanesに1つのエフェクトとしてMultipassを組み込むことができるのです。

これの何が素晴らしいかというと、例えばシンセの音作りの際にOTTを掛けたくなった時のことを考えます。

通常であればインサートエフェクトにOTTを立ち上げて、以後はシンセ外部のエフェクトで音作りをしていくことになります。

しかしPhase PlantとMultipassを組み合わせることで、Snapin lanesの途中にMultipassを立ち上げてN.O.T.T.プリセットを選択することができます。

これにより、インサートエフェクトを使用せずともPhase Plant内でより高度な音作りが可能になります。

このように、Phase PlantとMultipassの合わせ技でさらなるサウンドデザインの幅が生まれるのもKilohearts製品の魅力となっています。

まとめ

Kilohearts Multipassは、ワンランク上のサウンドデザインやミキシング処理のためのエフェクトホストプラグインです。

慣れないうちはマルチバンド処理のイメージが湧きづらいかもしれませんが、より繊細で高度な音作りのためには非常に便利ナツールになっています。
プリセットも豊富で、サウンドに変化が欲しい時とりあえず試してみるだけでも、十分に価値を感じられるのではないかと思います。

皆さんもぜひMultipassを手に入れて、効果的なサウンドデザインを試してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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