あらゆる音声編集に対応する最強ツール!
音楽制作のみならず、セリフや文章の読み上げなど様々な場面で行われる宅録。
マイクを使ったレコーディングと切っても切れないのが、多種多様なノイズです。
機材のノイズや空調の稼働音から、ポップノイズ、リップノイズなど宅録はノイズに満ちています。
iZotope RX 10があれば、収録された後のオーディオからあらゆる種類のノイズを取り除き、自由自在な音声編集を行うことができます。
この記事では特に初心者の方に向けて、RX 10の効果的な使い方を紹介していきます。
iZotope RX 10の購入先
iZotope製品は単体購入ではなく、複数のプラグインがセットになったバンドルの購入がおすすめです!お得な購入方法はこちらの記事を参考にしてみてください!
iZotope RX 10はこんな方におすすめ!
こんな方にオススメ!
- 録音のノイズに悩んでいる方
- 宅録をワンランクアップさせたい方
- 初歩的な処理からプロレベルの音声編集まで対応可能なツールが欲しい方
RX 10の使用例
ここからはVocalSynth 2の使い方を簡単に解説していきます!
前提として、RX 10は極めて多種多様な音声編集が可能なツールです。
最大で26種類のRepair(修復)モジュール、17種類のUtilityモジュール(ユーティリティ)、4種類のMeasurementsモジュール(測定)を組み合わせ、問題のあるオーディオファイルを修復したり思い通りのサウンドに作りかえたりすることが可能です。
(使用可能なモジュールはエディションによって変化します)
今回の記事では、主に録音したボーカルを処理することを想定して説明します。
画面の見方・基本の使い方
RX 10はPC上に単体で起動するスタンドアロンアプリとして、またDAW上で起動するプラグインとして両方の利用が可能です。
まずはスタンドアロン版の使い方をメインで説明していきます。
各部名称
- ①タブ:同時に開いたファイルの切替タブ。RXでは最大32ファイルを同時に開くことが可能。
- ②スクロールバー:全体の波形の概観が確認できると同時に、メインのスペクトル画面で表示している範囲を確認・スクロール可能。
- ③スペクトル画面:オーディオの周波数(オレンジ)と振幅(青)を同時に表示。縦軸の周波数スケール(Alt+ホイール)や、横軸の時間軸スケール(ホイール)の幅を自由に調節可能。
- ④トランスポート・各種ツール:波形の範囲選択ツール、画面の表示切替、音声の再生・停止・録音、各種メーターなどのツールが一律で利用可能。
- ⑤Repair Assistant:オーディオの中に潜む問題を自動で検出し、それらに対応するための設定を提案するRepair Assistantモジュールを開く。
- ⑥モジュールリスト:RX内で利用可能なモジュールを一覧表示。Repair(修復)、 Utility(ユーティリティ)、Measurement(測定)の3つのカテゴリに分かれており、また上部のタブからジャンルごとに絞り込みも可能。
- ⑦モジュール:各モジュールの設定画面。⑥モジュールリストで選択したモジュール(青字)のウィンドウがポップアップして表示される。
Repair Assistantで簡単に問題を解決
特に初心者の方、音声編集に慣れていない方だと、いきなり大量のツールを手に入れても戸惑ってしまうことがあると思います。
しかし心配する必要はありません。RX 10に搭載されたRepair Assistantなら、自動でオーディオの解析を行った上で最適な修復の提案を行うことができます。
提案された修復手順をもとにいくつかのパラメーターを調節するだけで、思い通りの音声加工を行うことができるようになります。
メイン画面右上のRepair Assistantボタンをクリックすると、Repair Assistantモジュール画面が開きます。
各部名称
- ①Learn:Repair Assistantの解析を開始。
- ②De-ess:「サ行」など耳に刺さる歯擦音を軽減する効果の量を調節。
- ③Voice:解析するオーディオの種類を「Voice(人間の声)」「Musical(音程楽器)」「Percussion(打楽器)」「Sound FX(効果音など)」から選択。
- ④De-click:リップノイズ(口から発生するいわゆるペチャ音)、クリックノイズなど短いノイズを除去する効果の量を調節。
- ⑤De-noise:背景ノイズ(空調や機材のホワイトノイズなど)を除去する効果の量を調節。
- ⑥De-reverb:部屋鳴りなどの反響音の量を調節。
- ⑦De-clip:オーディオのクリップ(音割れ)を軽減する効果の量を調節。
- ⑧Preview:現在の設定を適用した際の結果をプレビュー可能。
- ⑨Bypass:(プラグイン利用時)Repair Assistantの効果をバイパスして原音を確認。
- ⑩Compare:各パラメーターの反映結果を一時的に保存し、複数の設定と原音を切替えて聴き比べることが可能。
- ⑪Open Module Chain:(Advancedのみ)Repair Assistantに提案された設定をModule Chainとして開き、個別に詳細設定を変更できるセッティングとして利用可能。
- ⑫Render:Repair Assistantの提案結果を波形に反映する。
Repair Assistant機能を利用する際の手順は以下の通りです。
・③Voiceから処理する音声の種類を選択する。
・①Learnボタンをクリックして音声を解析する。(長いオーディオファイルの場合は範囲を指定してから解析)
・各モジュールに解析結果が反映されるので、⑧Previewボタンや⑩Compareボタンを利用して聴き比べながら必要に応じて処理量を調整。
・⑫Renderボタンをクリックして結果を波形に反映する。
今回は以下の音声をRepair Assistantのみで処理してみます。
↑Before After↓
少し分かりづらいかもしれませんが、スペクトルで見るとしっかりノイズが処理されていることがわかります。
背景の空調音が除去されて小さくなり、そのほか歯擦音やクリックノイズも同時に処理することができました。
この先楽曲制作の中でこの音声にコンプレッサーを掛けたり、EQを掛けたり、というような加工を加えていくことを考えると、この小さな処理が後々になって大きなノイズの有無に繋がったりすることもあります。
特に録音が初心者の方は、Repair Assistantを一度掛けておくだけでも音声のクオリティが大幅に上がります。間違いなく必須プラグインと言えるでしょう。
各種モジュールの役割
RXでは非常に多様なモジュールを組み合わせてあらゆる音声加工を行うことが可能です。
この項では、各モジュールごとの役割を簡単に説明します。
原則としてこの記事では音楽制作の中で録音したボーカル・楽器の処理を行うことを想定しているため、そのような場面で利用することの多いモジュールを中心に紹介します。
モジュールの中には、音楽よりもポスプロ・ナレーションなどの場面で喋り声の処理を想定しているもの、上位エディションでのみ利用可能なものなどのバリエーションがありますので、それらについても都度紹介します。
モジュールリスト – Repairカテゴリ
全エディションで利用可能↓
・De-click(クリック除去):リップノイズ、静電気によるノイズなど瞬間的な短いノイズを除去。
・De-clip(クリップ除去):大きすぎる音量が録音された際などのクリップ(音割れ)を修復。
・De-hum(ハム除去):ハムノイズ(50Hzまたは60Hzの電源の信号が混入することで発生するノイズ)を除去。
・Voice De-noise(声音ノイズ除去):人間の声に特化し、声以外の背景ノイズなどを除去。
Standerd以上で利用可能↓
・Breath Control(ブレス音調整):台詞やボーカルに含まれるボーカルのみを検出し、一括で音量を調整。
・De-bleed(ブリード除去):複数楽器を同時にレコーディングした際の音の被りや、マイクに入ってしまったヘッドホンからの音漏れ(ブリード)を除去。処理対象のトラックと、ブリードの元となる音が入った2トラックが必要。
・De-crackle(クラックル除去):小さい音量でたくさん集まったクリックノイズを特化して除去。De-clickを使った後除去できなかったノイズに対して使うと効果的。
・De-ess(ディエッサー):サ行などの耳に刺さる歯擦音を除去。一般的なマルチバンドコンプを利用したディエッサーよりも多用なアプローチで処理することが可能。
・De-plosive(破裂音除去):マイクを吹いてしまうことなどで発生するポップノイズを除去。
・De-reverb(リバーブ除去):部屋鳴りなどによって発生してしまった反響音を除去。
・Guitar De-noise(ギターノイズ除去):ギター演奏の際のピッキングノイズ、弦と指が擦れるノイズ、アンプから発生するノイズなどの量を調整・除去。
・Interpolate(補間):短いクリックノイズなどに対して、前後の波形から個別に対象の区間を補完してノイズを除去。
・Mouth De-click(マウス・クリック除去):口から発生するリップノイズ・クリックノイズに特化して除去。ボーカルの場合まずこちらを試し、除去しきれなかったノイズに対してDe-clickモジュールを使用すると効果的。
・Music Rebalance(音楽再バランス調整):2mixのオーディオからボーカル、ベース、打楽器、その他の音量バランスを再調整したり、特定のパートを抜き出すことが可能。耳コピ等の際に効果的。
・Spectral De-noise(スペクトル・ノイズ除去):空調・機材のホワイトノイズなど、定常的な背景ノイズを除去。人間の声以外の楽器や、Voice De-noiseモジュールで除去しきれなかったノイズに対して使用すると効果的。
・Spectral Repair(スペクトル修復):選択範囲を破損したオーディオとして扱い、選択範囲外の情報から破損部分の情報を推測することでオーディオを修復。Attenuate(減衰)、Replace(置換)、Pattern(パターン)、Partials and Noise(パーシャル+ノイズ)の4モードが利用可能。
Advancedで利用可能↓
・Ambience Match(アンビエンス・マッチ):ある録音の背景ノイズを別の背景ノイズに揃えることで、別に収録した音声が同じ空間に存在するような加工が可能。
・Center Extract(センター抽出):ステレオのオーディオからセンター成分のみを抽出、または除去。
・De-rustle(布擦れ除去):ピンマイクが服に擦れて発生するようなノイズを除去。
・De-wind(風音除去):比較的緩やかな風がマイクに当たることで発生するノイズを除去。
・Deconstruct(分離):音声を解析し、Tonal(音色)、Noisy(ノイズ)、Transient(トランジェント)の成分に分けて音量バランスを調整。
・Dialogue Contour(ダイアログ形成):話声の音程を調整することでイントネーションや抑揚を調整。
・Dialogue De-reverb(ダイアログ・リバーブ除去):話声に特化したDe-reverbモジュール。
・Dialogue Isolate(ダイアログ分離):話声とそれ以外の背景音を高精度で分離。
・Spectral Recovery(スペクトル回復):mp3などのオーディオ圧縮や、Zoomなどオンライン通話越しの録音によって欠損した周波数の音声を復元。
・Wow & Flutter(ワウ、フラッターの除去):テープ録音などによる音程の揺らぎを検出して修復。
モジュールリスト – Utilityカテゴリ
全エディションで利用可能↓
・Fade(フェード):選択範囲のフェードイン/フェードアウト。
・Gain(ゲイン):シンプルな音量調整。
・Mixing(ミキシング):左右のチャンネルの音量バランスを個別に操作。定位の反転やM/S処理の対応が可能。
・Normalize(ノーマライズ):オーディオのピーク(最大音量)が設定値に到達するよう全体の音量を調整。
・Phase(位相):録音で発生する位相ずれを補正。
・Plug-in(プラグイン):外部のVST/AUプラグインを読み込む。
・Signal Generator(シグナル・ジェネレータ):選択範囲に無音/単純な波形/ノイズから選択した音声を発生。
Standerd以上で利用可能↓
・Dither(ディザー):音声のビット深度を高いものから低く変換する際、発生する音質劣化を防ぐために小さなノイズを付加。
・EQ:8バンドのイコライザ。
・Loudness Control(ラウドネスコントロール):ラウドネス(一定基準で定められた音圧)を測定し、基準値に合わせて全体の音量を調整。
・Resample(リサンプル):音声のサンプリングレートを変換。
・Time & Pitch(時間とピッチ):音声の再生速度とピッチをシンプルに変更。
・Variable Pitch(ピッチ変更):音声のピッチをより精密かつ動的に変更。
・Variable Time(時間変更):音声の再生速度をより精密かつ動的に変更。
Advancedで利用可能↓
・Azimuth(アジマス):左右のチャンネルの音量バランスと遅延を調整。自動で適切な設定値を検出することも可能。
・EQ Match(EQマッチ):選択した範囲の周波数特性を別の範囲に適用。例えば別のマイク・別の環境で収録した音声の特徴を揃える場合などに有用。
・Leveler(レベラー):オーディオの音量変化を検出し、自動的に音量を均一化。単純なコンプレッサーよりも自然に音量変化を小さくすることが可能。
モジュールリスト – Measurementsカテゴリ
全エディションで利用可能↓
・Find Similar(類似問題検出):処理済みのノイズ/問題のある音声と類似の箇所を自動で検出し、前後に存在する該当箇所を選択。
・Markers(マーカー):選択範囲にマーカー・名前を設定し、任意の箇所に移動しやすくする。
・Spectrum(スペクトル):音声情報をスペクトルアナライザー上に表示。
・Waveform Stats(波形の数値):音量などの情報を数値化して一覧で表示。
RX 10には非常に多くのモジュールが搭載されていますが、これら全ての使い方をすぐに覚える必要はありません。
この中で、特に初心者の方でも役に立ちやすいモジュールについて、以下で簡単に使い方を紹介します。
Voice De-noise
各部名称
- ①Learn:ノイズのみが含まれる部分を選択してからLearnボタンをクリックすることで、ノイズ・プロファイルを分析してスレッショルドを設定する。
- ②Adaptive mode:オンにすると信号を常に分析し、スレッショルドを自動的に設定する。ノイズが連続的に変化する音声などに対して有効。
- ③最適化:Dialogueにすると話声に特徴のある単発的な音に強く、Musicにするとボーカルに特徴のある持続音に強くなる。
- ④Filter Type:Surgicalにするとより多くのノイズを除去できるが、音質が劣化しやすくなる。Gentleにするとより自然な音色を保持できるが、高音域のノイズが残りやすくなる。
- ⑤Threshold Nodes, メーター:①Learnまたは②Adaptive modeによって決まるThresholdのパラメーターを個別に操作可能。またInput/Outputを選択してノイズ除去前後のレベルをメーターに表示。
- ⑥Threshold, Reduction:ThresholdコントローラーではThreshold Nodesの値を一括で調整。Reductionコントローラーではノイズの除去量自体を調整。主にLearnやAdaptive modeで提案されたノイズ除去量が過剰/不足している時にこれらを調整すると効果的。
基本的な使い方としては以下の流れです。
ノイズのみの範囲を選択。
→Learnボタンをクリックしてノイズプロファイルを取得。
→Threshold Nodesが設定される。
→Previewで確認しつつ、必要に応じてThreshold, Reductionを微調整。
→Renderをクリックして波形に反映する。
RX 10の中では最も使用頻度の高いモジュールではないかと思います。
コツとしては、強いノイズ除去を1回行うよりも軽いノイズ除去を2~3回行う方が良い結果が得られやすいです。操作自体は簡単なので、気軽に試してみるのをおすすめします。
【適用例】
↑Before After↓
Mouth De-click
各部名称
- ①Sensitivity(感度):クリックノイズ・マウスノイズを検知する感度を調整。感度を強くするとノイズは消えやすくなるが、破裂音などにも影響を与えやすくなるので音質の劣化に繋がる。
- ②Frequency Skew:周波数を調整。マイナスに動かすと低音域のノイズに、プラスに動かすと高音域のノイズに対応する。リップノイズの除去であれば原則0以上に設定。
- ③Click Widening(クリック幅):クリック音を除去する範囲を調整。値を大きくすると、より長いリップノイズ(ペチャ音など)に対応可能。
基本的には初期値のまま適用して問題ありません。
消えないノイズがある場合に、その範囲を選択した上でSensitivityを中心に調整すると良いでしょう。
【適用例】
↑Before After↓
De-reverb
各部名称
- ①Learn, メーター:オーディオファイル内のリバーブ量を解析。解析結果はメーター欄に表示される。音の無い部分→音本体→残響音を含むように解析範囲を指定すると良い結果が得られやすい。
- ②Reduction(減少量):リバーブの除去量を設定。大きくするほど強く除去されるようになるが、音質も劣化しやすくなる。マイナスの値を設定するとリバーブ成分が増える。
- ③Reverb Profile:4つの帯域に分けてリバーブの除去量を設定。Learnボタンで解析を行うと自動で設定され、個別に設定することも可能。
- ④Tail length(減衰箇所の長さ):リバーブ成分のディケイ(リバーブ音が消えるまでの時間)を調整。Learnボタンで解析を行うと自動で設定され、リバーブが除去されにくい場合などに手動で設定することも可能。
- ⑤Artifact smoothing(アーティファクト平滑化):特定の周波数のリバーブ成分が強調されている場合、値を下げると解消されることがある。(通常はデフォルト値で問題無し)
- ⑥Enhance dry signal(ドライ信号強調):リバーブ音以外のドライ成分を強調。リバーブ除去によって音声が潰れてしまっている場合などに有効。
基本的な使い方としては以下の流れです。
リバーブ成分を含む範囲を選択。無音(背景ノイズ)部分と残響音を含むように選択するとベター。
→Learnボタンをクリックしてリバーブを解析。
→Reverb ProfileとTail lengthが設定される。
→Previewで確認しつつ、必要に応じてReductionを中心に微調整。
→Renderをクリックして波形に反映する。
吸音処理のされていない反響のある部屋での録音などの場合、このモジュールが有効です。
Reductionの値はデフォルトだと大きすぎる場合があり音声が劣化しやすいので、控えめを心がけると良いでしょう。
【適用例】
↑Before(意図的にリバーブを追加しています) After↓
VST, AU, AAXプラグインとしての利用
RX 10機能のうち、Repairカテゴリモジュールの大部分はDAW上などでプラグインとして利用することが可能です。
リアルタイムに音声加工を行うことができ、音楽制作はもちろんライブ配信に使うことも可能です。
モジュール/プラグインの違い
Elementsの違い↓
・De-reverbが利用可能
プラグイン版が存在しないモジュール↓
・Center Extract
・De-bleed
・De-wind
・Deconstruct
・Dialogue Contour
・Dialogue De-reverb
・Interpolate
・Spectral Recovery
・Spectral Repair
・Wow & Flutter
またRX 10には、最低限の機能が搭載された入門版のElements、機能が追加されたStanderd、全ての機能が制限なく利用できるAdvancedの3つのエディションが存在します。
DTM初心者の方には、まずはStanderdエディションをおすすめします。録音したボーカルなどの加工に必要なモジュールが網羅されているので、必要十分な性能が期待できるでしょう。
Advancedエディションについては、ナレーション・ダイアログなどの話声編集に特化した機能が追加されます。もちろん、ご自身の環境にAdvanced限定の機能が必要だと思えば、Advancedの購入をおすすめします。
充実の公式チュートリアル
ここまでノイズ除去について中心的に解説してきましたが、RX 10のポテンシャルはこれだけではありません。
RX 10のことがもっと気になる方、RX 10を最大限使い倒したいという方は、是非iZotope公式YouTubeチャンネルから提供されているチュートリアル動画を参考にすることをおすすめします。
多くの動画が日本語で提供されており、より実践的・ハイレベルなコンテンツが揃っています。
また、RX 10には公式日本語マニュアルが存在します。
本記事では紹介していないモジュールの詳細な使い方など、ぜひこちらも合わせてご参考ください。
まとめ
iZotope RX 10は、宅録につきまとうノイズから解放されることが可能な万能オーディオ編集ツールです。
録音した音声を扱う方であれば全ての方が持っていて損しないツールですし、非常に多彩な機能が搭載されています。
皆さんもぜひRX 10を手に入れて、よりクリアな音声を取り入れてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。