世界一有名なコンプレッサーの本家モデリング!Universal Audio 1176 Classic Limiter Collectionの使い方を解説!

Universal Audio
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伝説的コンプレッサーの質感を誰でも入手!

音楽制作に欠かせないエフェクトの一つ、コンプレッサー
その中でも1176コンプといえば、多くの方が一度は聞いたことのある超有名機材なのではないでしょうか。

実機・プラグインを問わず世の中に数多く存在する1176系コンプですが、Universal Audio 1176といえばそれら全ての祖――つまり本家本元の1176になります。

そんな伝説的機材の性能を余すことなくプラグイン化したのが、今回紹介する1176 Classic Limiter Collectionです。

この記事では特に初心者の方に向けて、1176 Classic Limiter Collectionの効果的な使い方を紹介していきます。

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1176 Classic Limiter Collectionはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • プロが使うサウンドを楽曲に取り入れたい方
  • 1176系コンプをまだ持っていない方
  • ボーカルなど様々なサウンドに合うコンプレッサーが必要な方

1176 Classic Limiter Collectionの使用例

ここからは1176 Classic Limiter Collectionの使い方を簡単に解説していきます!

選択可能な3バージョン

最も古い1176は50年以上前に発売され、その歴史の中で多くの改良が加えられてきました。そのため、時期によって若干挙動や機能が変化することもあります。

それを再現するため、1176 Classic Limiter Collectionでは製造時期の異なる3種類の1176コンプがモデリングされており、プラグインとして個別に利用可能です。

白と青のパネルが特徴的なRev. Aは、歪みや音色の味付けが最も強く現れるバージョンです。

“1176らしい”サウンドが欲しい場合には、まず試すと良いでしょう。

茶色のパネルが特徴的なRev. Eは、1970年代初期に使われた機材を再現したバージョンです。

より正確な挙動と低ノイズな動作が可能で、クリーンなサウンドが欲しい場合にはこちらを試すと良いでしょう。

黒と青のパネルが特徴的な1176AEは、1176の40周年を記念して作られたバージョンです。

他にはない2:1の低いレシオや”super slow”10msアタックモードなどの独自の改造が搭載されているため、他2バージョンとは一味違うサウンドが欲しい場合におすすめです。

基本的なパラメーター・操作方法については3バージョンとも共通です。

今回の記事では、原則Rev. Aを使って説明します。

基本の使い方

1176系コンプは、コンプレッサーの代表的なパラメーターのうちスレッショルド(音の圧縮が始まる基準値)が固定になっている機種です。

Inputを上げる一定を超えた音が圧縮されます。

最終的な音量をOutputで調整します。

まずはInput/Outputの調整を第一に考えるようにし、Attack, Release, Ratioなどについてはプリセットを各種試すことで音色の変化を比較するのが良いでしょう。

各部名称
  • ①Input:1176に入る信号のレベルを設定。大きくする(時計回り)ほど歪みとリダクション量が増え、より圧縮されたサウンドになる。
  • ②Output:1176で処理された後の最終的な音量を調整。主にInputによって大きくなりすぎた分を下げるために利用。
  • ③HR(Headroom):音の圧縮が始まるレベルを調整可能。時計回り(-)に回すとより低いレベルで圧縮が始まり、反時計回り(+)に回すと圧縮されにくくなる。
    ※オリジナルの実機1176には非搭載
  • ④MIX:1176を通したウェットなサウンドと通していないドライなサウンドを混ぜるバランスを調整。複雑なDAWのルーティング無しにパラレルコンプレッションが可能。
    ※オリジナルの実機1176には非搭載
  • ⑤Attack:アタックタイム(音の圧縮が始まるまでの時間)を調整。時計回り(7)に回すほど速く、反時計回り(1)に回すほど遅くなり、20~800μsの間で調整可能。
  • ⑥Release:リリースタイム(音量が下がってから音が圧縮されなくなるまでの時間)を調整。時計回り(7)に回すほど速く、反時計回り(1)に回すほど遅くなり、50ms~1.1sの間で調整可能。
  • ⑦Ratio:圧縮の比率(レシオ)を[20:1, 12:1, 8:1, 4:1]の4段階(1176AEのみ20:1、8:1、4:1、2:1)から選択。Shift+クリックで複数ボタンの同時押し~全押し、または全ボタンオフにすることが可能。
  • ⑧Meter:搭載されたVUメーターの表示内容を切り替える。
    ├GR:ゲインリダクション(音の圧縮量)を表示
    ├+8, +4:最終的な出力レベルを表示。+8/+4の数字は、VUメーターが0の時に相当する音量(dB)を指定。
    └OFF:プラグイン自体がバイパスされ音色変化が無くなる。

初心者の方におすすめな基本の1176コンプの使い方例は以下の通りです。

 ・Ratioを設定。4:1など低いレシオから試すことが多い。20:1の場合リミッターに近い動作。
→・(音色の種類によって、必要に応じてAttack, Releaseを調整。)
→・VUメーターをGRに設定し、リダクション量を確認しながらInputを上げる
→・控えめなコンプ感を得たい場合は-3dB前後、激しく圧縮したい場合は-7~10dB前後を目安
→・目と耳で圧縮量を確認し、必要な圧縮が得られたらOutputを調整

もちろん必ずこの手順を踏まなければいけないわけではありませんが、一つの目安として参考にしてみてください。

↓オリジナルのドラムループ

↓Rev.A GR-3dB前後

↓Rev.A GR-10dB前後

↓Rev.E GR-10dB前後

↓1176AE GR-10dB前後

※全てAttackは3付近、Releaseは5付近、Ratioは4:1

↓オリジナルのボーカル

↓Rev.A Ratio全押し

1176では、コンプレッション回路をバイパスしてInput/Outputを通すことにより、サウンドを圧縮せずに”1176の色を付ける“ことが可能です。

これは1176独特の歪みなどによるもので、いわゆる「通すだけ」で独特なアナログ感のある太いサウンドを得ることができます。

コンプレッション回路をバイパスするには以下の手段があります。
・Attackパラメーター下部の「OFF」をクリックし、つまみを真下に向ける。(Rev.A, Rev.Eのみ)
・RetioボタンをShift+クリックで全てをOFF(押し込まれていない状態)にする。

豊富なプリセット

細かいパラメーター調整が苦手/自信が無い初心者の方でも心配することはありません。

1176 Classic Limiter CollectionにはUniversal Audioの有名アーティストが制作した多数のプリセットが搭載されているため、各音色に合わせて作られたプリセットを利用することで簡単に多彩な音作りが可能です。

プリセットブラウザ(①)をクリックすることでプリセットウィンドウ(②)が開きます。

各プリセットには、音色の雰囲気、向いている楽器、プリセットの制作者ごとのタグが設定されており、Tags(③)から絞り込んで探すことができます。

また、検索窓(④)に文字を入力してプリセットを探すことも可能です。

プリセットを利用する際のヒントは、Attack, Release, Ratioの設定をまず参考にし、Input・Outputを音に合わせて調整することです。

Input・Outputについては処理する素材のレベルによって、同じ設定でも得られる結果が大きく異なります。

「プリセットそのまま」で利用した場合、想定された音色と全く違うサウンドになったり、逆に1176を通す意味が薄くなってしまう場合もあります。あくまで、プリセットを基準に調整を加えて使うことをおすすめします。

まとめ

1176 Classic Limiter Collectionは、伝説の機材を丸ごとプラグイン化したコンプレッサーです。

ボーカル、ドラム、その他様々な楽器に使われるコンプレッサーですので、まさにプロのサウンドを簡単にDTMに取り入れることが可能です。

皆さんもぜひUniversal Audio本家の1176を手に入れて、楽曲にパンチのあるサウンドを取り入れてみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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