オリジナルのエフェクトが無限に作れる!Kilohearts Snap Heapの使い方を解説!

Kilohearts
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音作りはこれで完結できちゃうかも?マルチエフェクトホスト!

世の中には様々なエフェクトプラグインが存在し、多くの人がそれらを組み合わせて音作り・MIXを行っていることでしょう。

中には、「このプラグインにもっとこういう機能がついていたらいいのに」というような思いをした方もいるのではないでしょうか。

Kilohearts Snap Heapがあれば、欲しい機能が欲しいだけついたエフェクトや、痒い所に手が届くプラグインを自分の手で作ることができます。

この記事では特に初心者の方に向けて、実際にエフェクトチェーンを作ったりプリセットの内容を確認しながらSnap Heapの効果的な使い方を紹介していきます。

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Snap Heapはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • 万能なマルチエフェクトを探している方
  • 自分だけのオリジナルなエフェクトを組み立てたい方
  • 痒いところに手が届くエフェクトが欲しい方

Snap Heapの使用例

ここからはSnap Heapの使い方を簡単に解説していきます!

全体の見方
各部名称
  • ①トップバー, マクロノブ:プリセットの選択・保存を行うブラウザ、操作のやり直しが可能なUndo・Redoボタン、各パラメーターをまとめてコントロール可能なマクロノブが搭載。
  • ②Snapin lanes:最大7レーンにSnapinと呼ばれるエフェクトモジュールを立ち上げてエフェクトチェーンを構築。
  • ③Modulation area:LFO, エンベロープなどを使い、各パラメータやサウンドに変化を加えることが可能。
  • ④Output:全体のエフェクトが掛かる割合(Mix)と最終的な出力音量(Gain)を調整。

Snap Heapは、直列、または並列に分割されたレーンにSnapinと呼ばれるモジュールを挿入することで新たなエフェクトを組み立てていくホストプラグインです。

レーン下部のパラレルルーティングボタンをクリックすることで、複数レーンの並列/直列処理を切り替えることができます。

例えば下図のようなルーティングの場合、左から2・3番目、4・5番目のパラレルルーティングボタンがオンになっているため、次のような流れで音が流れます。

Serial Bus 1
→Parallel Bus 2a / 2b (1の音がそれぞれに入る)
→合流
→Parallel Bus 3a / 3b (2a/2bの音が混ざってそれぞれに入る)
→合流
→Serial Bus 4 (3a/3bの音が混ざって入る)

Snap Heapを立ち上げると、Snapinなどのモジュールが挿入されていないまっさらな状態で表示されます。

各エリアにマウスカーソルを近づけると、モジュールを挿入可能な箇所に点線で枠が表示されます。クリックして挿入するモジュールを選択可能です。

使用例1 : ハーモナイザー

ここからは、Snap Heapを購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットの中からいくつか確認しつつ、使い方を学んでいきましょう。

まずはLegacy→Creativeフォルダーの中にあるHarmonitterというプリセットを立ち上げます。

使用例を動画で確認してみてください。

このプリセットは、Snap Heapに入った音がまずParallel Bus 1a~1dの4つのレーンにパラレルルーティングで入力されます。
そしてそれぞれのレーンにセットされたPitch Shifterモジュールによって音程が変わり、ハーモニーを作り出しています。

Pitch Shifterモジュールはそれぞれ-7半音(五度下)、+7半音(五度上)、-12半音(オクターブ下)、+12半音(オクターブ上)に設定されていますが、この音程を変更することで違うハーモニーを作ることが可能です。

上部のマクロノブでは、それぞれのモジュールに対してShift(音程)、Grain Size(音のぼやけ方)、Jitter(ピッチの揺らぎ)、Dry/Wetを一括でコントロールできるようになっており、より簡単な操作が可能です。

このように、本来であれば専用プラグインが必要になりそうな特殊効果や複雑な効果を持つプラグインを、シンプルなモジュールの組み合わせで作ることができるのがSnap Heapの特徴です。

各パラメーターのアサインについては、Phase Plantの記事を参考にしてください。

使用例2 : Combフィルターを使ったステレオ化

続いて、Modurationフォルダの中にあるPara Combというプリセットを見てみます。

このプリセットでは、各レーンが以下のように機能しています。

 Serial Bus 1 : 音量調整
→Parallel Bus 2a / 2b : 同じ音に対して極性の違うコムフィルター(後述)を適用し、それぞれのPanを左右に振る
→Serial Bus 3 : Dynamics(コンプレッサー)で音量感を整える
→Serial Bus 4 : Limiterで最終的な音量を調節

コムフィルターとはくし型フィルターとも呼ばれ、一定の周波数より上の音に対して周期的にカットするような働きがあります。
シンセサイザーの過激な音作りなどにも使われますが、コムフィルターのカットオフ周波数をLFOなどで動かすことにより、音に独特の揺らぎが与えられます。
この揺らぎを左右に振ることにより、このプリセットではステレオ幅が広がったような効果を得ることができます。

上部のマクロノブでは、コムフィルターを適用する深さや位相を調節することができ、より激しくピッチが揺らぐような効果を与えることも可能です。

まとめ

Kilohearts Snap Heapは、エフェクトを使った音作りやエフェクトチェーンの構築にこだわりがある片におすすめなマルチエフェクトホストプラグインです。
多彩なルーティングやSnapinの組み合わせを試すことで、新たなサウンドデザインの可能性を見つけたり、ミキシングをより簡単にすることも可能かもしれません。

皆さんもぜひSnap Heapを手に入れて、今までにないエフェクトツールを体験してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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