テープの温かみを忠実に再現!Nomad Factory Magnetic IIの使い方を解説!

Nomad Factory
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無機質なトラックにアナログの質感を付加!高機能なテープシュミレーション!

デジタルの”綺麗な”サウンドに物足りなさを感じたことは無いでしょうか。

そんな時は様々な対処法がありますが、選択肢としてテープシュミレーターが役立つかもしれません。

Nomad Factory Magnetic IIは、オリジナルの質感に加え9種類のビンテージ・レコーダーのシミュレーション機能を搭載したテープシュミレーションです。

これにより、アナログ特有の温かみや音楽的な歪みをサウンドに与えることができるでしょう。

この記事ではMagnetic IIの効果的な使い方を紹介していきます。

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Magnetic IIはこんな方におすすめ!

こんな方にオススメ!
  • デジタルサウンドに温かみを加えたい方
  • テープレコーダー特有のLo-Fiサウンドを演出したい方
  • 様々なシーンに対応できるテープシミュレーションが欲しい方

Magnetic IIの使用例

ここからはMagnetic IIの使い方を簡単に解説していきます!

基本の使い方

そもそもテープシュミレーションとは、主に1990年代以前に使われていたテープレコーダーの質感をシュミレートし、サウンドに歪みや音質劣化をあえて付加して温かみを与えるプラグインです。

当時の音楽機材は現代ほど”綺麗な”音で録音することは難しかったのですが、その不完全さが却って人間の耳に好ましい効果を演出していたと考えられます。

現代のデジタル環境ではより高音質な音の扱いが可能にはなりましたが、裏を返せば「寂しい音」「つまらない音」になってしまうリスクがあります。
そんなときにテープシュミレーションを適用することで、テープ特有の温かみをサウンドに取り入れることができるのです。

Magnatic IIを簡単に使うには、主にReel Speed, Saturation, Tape Colorの3つのパラメーターを中心に操作すると良いでしょう。

Reel Speedはテープマシンの回転数を表します。回転数を早くするほどサウンドの解像度が上がり、遅くするとカセットテープのようなLo-Fiな音になります。
DASHに設定すると、80~90年代のスタジオレコーディングの高品質さが再現されます。

Saturationはテープまたは真空管、もしくはその両方の歪みを調整します。
ディストーションのように激しい歪みではなく、アナログ的な自然な歪みを加えることができます。

Tape Colorでは、テープに大きな信号が入力された時に発生するサウンドの圧縮を再現し、コンプレッサーのような役割を果たします。

まずはこの3つのつまみを操作して、サウンドの変化を試すことをおすすめします。

また、購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットも多数収録されています。

まずはこれらを選択して、テープサウンドを楽しんでみるのも良いでしょう。

↑Magnetic II適用前   Magnetic II適用後↓(プリセット”Kick – 15in Tape Saturation”適用)

さらに使い込む
各部名称
  • ①プリセットブラウザ : 購入したその日からすぐに使えるファクトリープリセットを選択したり、自身で作成したプリセットの保存・呼出が可能。
  • ②Reel Tape Models : Magneticオリジナルのテープサウンドの他に、実在する9種類のテープマシンのサウンドをイメージした異なるセッティングを選択可能。
  • ③Boost : 内蔵されたリミッターのオン/オフを切替。オンの時のみ④Gainと⑤Ceilingが有効。
  • ④Gain : Magnetic IIに入力される信号のスレッショルドとゲインを調整。大きくするほどピーク部分が圧縮され、音が大きくなる。
  • ⑤Ceiling : 最終的な出力レベルを調整。
  • ⑥VUメーター : 内蔵リミッターによって圧縮された音の量が表示。
  • ⑦Power : オフにするとプラグインでの処理をバイパスして原音を再生。
  • ⑧Lows : 低域にかかるイコライザーを調整。Body < Warm < Lushの順でより高い周波数成分をブースト/カット可能。
  • ⑨Highs : 高域にかかるイコライザーを調整。Detail < Focus < Brillianceの順でより高い周波数成分をブースト/カット可能。
  • ⑩Reel Speed : テープマシンの回転数を変更。高速であるほど解像度の高い音、低速であるほどダイナミックレンジと帯域が狭まりLo-Fiな音に変化。
     DASHに設定すると最も解像度の高い独自のサウンドが演出され、②Reel Tape Modelsを他のモデルに設定している場合も常にMAGNETICが選択される。
  • ⑪Saturation : サウンドに与える歪みの量を調整。Tube(真空管)/Tape(テープ)/Tube-Tape(両方)から歪みの種類を選択可能。
  • ⑫Tape Color : テープ特有のサウンドの圧縮(コンプレッサー的効果)の量を調整。コンプサウンドの種類をNatural / Vintage / Modernから選択可能。
  • ⑬Wow & Flutter : ワウ・フラッター(リールスピードの不規則性によって生じるノイズ)の量を調整。Reel SpeedがDASHではない時のみ有効。

Lows / Highsによって調整されるイコライザーは非常にざっくりした掛かり方をするため、精密なイコライジングには不向きです。

一例として、Reel Speedを非常に遅くした際に失われる低域/高域をLows / Highsで補うという手段があります。
これにより、テープ特有のノイジーさとサウンドの明瞭感を同時に得ることが可能です。

↑Magnetic II適用前

↑Magnetic II適用後(Reel Speed最遅1+7/8)

↑EQ調整後(Lows / Highsを共にブースト)

使用例

テープレコーダーを実際に触ったことが無い方には、このプラグインエフェクトの効果を細部まで掴むことは難しいかもしれません。(筆者もそうです)

しかしMagnetic IIには多数のファクトリープリセットが搭載されていますから、そのような方でも十分に性能を生かすことが可能です。

ぜひ様々なプリセットを聴き比べてみてください。

【ピアノ】

↑Magnetic II適用前   Magnetic II適用後↓(プリセット”Piano – Modern Grand Piano”適用)

【ボーカル】

↑Magnetic II適用前   Magnetic II適用後↓(プリセット”Vocals – Male 30in Natural Color”適用)

【楽曲全体】

↑Magnetic II適用前   Magnetic II適用後↓(プリセット”Snare – LoFi Vintage Tape Color”適用)

↑このように、あえてLo-Fiな加工をすることで古いラジカセから聴こえてくるような効果も演出できます。

まとめ

Nomad Factory Magnetic IIは、サウンドに簡単にアナログ感を付加することができるテープシミュレーションです。

DTMネイティブな世代にはなかなか馴染みの薄いものではありますが、なんとなくサウンドが物足りない時やLo-Fiを生かしたいジャンルなどでは、間違いなく活躍してくれるプラグインになっています。

皆さんもぜひMagnetic IIを手に入れて、テープレコーダーの温かみを実感してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事はDTM・プラグインに精通したクランとリオンSTAFFが執筆した記事となります。

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