最小限のつまみで最適化されたサウンドを入手!
音楽制作にほぼ必須となるエフェクトのコンプレッサーですが、慣れるまでは扱いに戸惑う方も少なくないのではないでしょうか。
ただでさえ変化が分かりにくいエフェクトである上に、アタック・リリース・レシオなど感覚を掴みにくいパラメーターが多いこともその一因かもしれません。
Teletronix LA-3A Audio Levelerは、煩雑なパラメーターを可能な限り排除し扱いやすさに特化したコンプレッサーです。
この記事では特に初心者の方に向けて、LA-3A Audio Levelerの効果的な使い方を紹介していきます。
Teletronix LA-3A Audio Levelerの購入先
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LA-3A Audio Levelerはこんな方におすすめ!
LA-3A Audio Levelerの使用例
ここからはLA-3A Audio Levelerの使い方を簡単に解説していきます!
もはやほぼ説明不要な2つのつまみ
LA-3A Audio LevelerをDAW上に開けば2つの大きなつまみが真っ先に目に飛び込んでくるでしょう。
基本的には、これらのみを操作すれば問題ありません。
Peak Reductionつまみの値を上げるほど内部のスレッショルドが下がり、音の圧縮量が増えます。
Gainつまみは最終的な出力音量を調整します。音の圧縮量には影響しないので、圧縮によって下がった音量を取り戻すために主に使います。
まずはこれさえ理解できていれば十分に使用することができます。
アタックやリリースといったパラメーターはこのLA-3Aでは変更できません。
故に、精密に音色のアタック成分をコントロールしたりするのには向いていませんが、そもそも役割が異なります。
LA-3Aは主にサウンド全体の音量を均一化し、音色にパンチを出したりエネルギーを与えることに向いています。
アタック成分をコントロールするためには、細かく値が設定できるデジタルコンプや、アタックの速さに定評のある1176系コンプなどを使うべきでしょう。
(実はLA-3A内部ではアタック・リリースの設定も存在しています。アタックタイムは1.5ms前後、リリースタイムは圧縮量によって変化すると言われているようです。)
さらに使い込む
過去には、LA-3Aより前にLA-2Aというコンプレッサーが登場しました。これは光学式(オプト)コンプと呼ばれる種類のもので、その性質上穏やかで自然な音色の変化が特徴的でした。
LA-2Aの穏やかさと、1176系コンプのような反応の素早さ・音色の激しさ。それらの中間に位置するのが、LA-3Aのサウンドになっています。
使用例
LA-3Aコンプは幅広く様々なサウンドに使用することが可能です。
音色の色付けと音量の均一化、その両方をほどよく行いたいときに使用するのがおすすめです。
【ボーカル】
↑LA-3A Audio Leveler適用前 LA-3A Audio Leveler適用後↓(プリセット”Basic Vocal”適用)
【ドラム】
↑LA-3A 適用前 LA-3A 適用後↓(プリセット”Drum Bus -2 db GR”適用)
【ピアノ】
↑LA-3A 適用前 LA-3A 適用後↓(プリセット”Big Piano”適用)
まとめ
LA-3A Audio Levelerは、とにかくシンプルな使用感に特化しながらも音色の色付けが可能なコンプレッサーです。
ボーカルはもちろん他にも様々な楽器・音色に適用して、強力なコンプサウンドを得ることが可能です。
皆さんもぜひLA-3Aを取り入れて、たった2ノブで最適なコンプレッションを味わってみてはいかがでしょうか。